[掌篇] 10 : 桜の木の下で

 桜の木の下に、一人の女とメッセンジャー。
「あいつ、手が離せない用事があって」
「うそ。あの人に来る気なんてない」
 美しい哀切は、うす紅のカーテンの彼方。
「メッセンジャーは嘘をつかないものさ」
「一度聞いてみたかったの」
「なにをだい?」
「あなたは誰のメッセンジャー?」

お題提供ページ:小説書きさんに50のお題

( 日曜までは少々早いですが、更新しておきます。

 久しぶりに、色気のある話を書きたくなりました。
 お題もちょうど「桜の木の下で」ということで、タイミングも良く。

 もう一月もすれば、みなさんお花見の予定なんか立てたりするんでしょうか?
 新入社員は今でも場所取りなんて、やらされるんですかね?
 それが業務ってんだから、マルクスも吹っ飛びますわな(笑)
 いや福利厚生は大事なことですよ?(もはや他人事か)

 さて。来週はこの連作、お休みさせていただきます。
 PCに触れる環境に無いワケでもないんですが、丸一ヶ月も休んでいたせいで、来週はあちこちに顔を出さなくちゃならんので。
 僕の世界なんて狭いモンですが、個々が拡散してるので大変です。
 使っちゃったストック、再充填しておかないとなァ……)