というわけで早速読んでみる前に。
READ : スタンスの表明
どういうスタンスで行こうかなーと考え中。
この号は「初心者向け」がテーマとのことなので、それぞれの記事がどういった初心者を想定し、訴求しているのか? のあたりがいいのかな。
なるべく「こういう事に悩んでる人にオススメ!」みたいな感じで読んでみよう。
1. TRPG シナリオ作成入門
これは先日、 Web 上でも公開されましたね。同書の企画者でもある氷川霧霞氏による力作。
見開き 2 ページのチートシートをベースに、
- どのような手順でシナリオを構築していくのか
- 各パートにはどのような要素が必要なのか
また、
- どのようにアイディアを出していくのか
- アイディアを整理してどうシナリオの要素に取り込んでいくのか
といった事柄について解説しています。
手順をまとめたチートシートの他、「シナリオ概要シート」「シーンシート」がついていますので、この辺をコピーして書き込んでいくと、イメージをまとめる助けにもなるんじゃないかと。
非常にオーソドックスなアプローチではありますが、それだけに使用できるゲームシステムも多いし、様々なシーンで参考になると思います。
「ここがホームポイント」といった感じの記事です。
2. レンガ積み上げ方式の紹介
筆者はフリーのシナリオフック集『嵯峨崎地域新聞』の著者である Enbos 氏。
「シナリオを作る」際に障害となるいくつかの項目について解決策を記述しつつ、ひと通りその作り方を羅列したものです。
とある通り、また構成も――
- そもそもシナリオって?
- 最初のつまづきポイント
- ぼんやりと作り始めてみる
- 強度調査をしよう
――といった形で、シナリオを作る上での注意点に大きくページが割かれています。
技術的には「情報」と「出来事」の積み上げによって構成する、ストーリー型シナリオの作り方となります。
「最初にこの辺で悩むよね?」というあたりにポイントを絞って書かれているので、シナリオを作ってるとちょくちょく手が止まってしまう方にオススメ。
要点のまとまった記事だけに、下手に引用するのも難しいんですが、個人的には最初に
文章力、表現力が必要なのは「小説」などであり、シナリオを書くにあたって文章力、表現力は一切必要ありません。
と断言されているあたりが好きです(笑)
3. いい加減なマスターのなり方
筆者は白河日和氏。
表題のとおり、シナリオを作る前段階、ゲームマスターに立候補するプロセスから解説されています。ただし
コンベンションなどのマスタリング方法よりも、友人や知人とセッションをする場合のマスタリング方法に極端に偏っていますのでご留意ください。
とある通り、事前準備の段階でプレイヤーにある程度アクセスできることが前提となっています。
シナリオを作るための素材集めの方法や、集めた情報をどう配分するのか、そうして組んだシナリオをどう運用するのか、といったあたりに話が展開していて、シナリオ作りというよりセッション運営の話になってる気も(笑)
ちなみに自分もこうした方法はよく取りますんで、頷くことしきりでした。
次回は
- 完全自作シナリオを手がける前に
- クトゥルフシナリオ改造の手引き
- ダブルクロス 初心者シナリオ作成
以上の三本についてレビューしていきたいと思います。
ちょっと明日から所用があるので、次の更新は週末~週明けくらいになるかと。