[chat] 20090731#2

プレイヤーを従えるシステムを選ぶプレイヤーを従(ry
玄兎
「ロールバックします。そもそもTRPGは言葉によって、ウォーゲームのルールだけでは処理できなくなった物事を、どうにかやりくりしようってことから始まってるわけだし。そういう意味では過剰にゲームシステムに縛られている方がどうかしている、と思ってます」
ケイ
「おいおい。システムに従わなきゃゲームにならんだろ」
玄兎
「もちろんプレーが始まったら、システムには従うべきですよ。でもシステムってパッケージを選ぶのは、遊ぶ人間の側でしょう? だったら自分が遊びたいことをルール化出来ているゲームシステムを選ぶ、っていう視点がなんで無いんですか」
ケイ
「そりゃお前、そこまでゲーム遊びこめる人間が少ないから」
玄兎
「ほら、諦めてる」
ケイ
「そんなこと言ったってお前」
玄兎
「もちろんみんな時間的な都合があるから、あんまり現実的ではない、ヘビーゲーマーの妄言と言われりゃ返す言葉もありません。ただ、基本的な遊び方さえ分かってれば、ルールブックを読んで一人でシミュレーションするだけでも、プレイングの肝を見つけたり、やってみたいこととか、できそうなこととか、そういうことを探せると思うんですね。それに、そういう話がゲーム外でも出来るようになれば、モチベーション管理もできるし」
ケイ
「早い段階でいろんなシステムで遊ばないと、TRPGに固定概念ができて、そういう広がりは持てなくなりそうだな」
玄兎
「プレイヤーを英雄に、っていうのはだからその辺もあって。エターナルチャンピオン。プレイヤーはルールに従うってレベルだけを見れば、プレーはルールの下位構造なんですが。でもルールを包括するシステムを選ぶのはプレイヤーでしょう? そこではプレイヤーはシステムより上位構造じゃないですか。なんで自分らのアドバンテージ放棄しますか」
ケイ
「そんなこと言ったらシステムまとまらないんじゃねーの?」
玄兎
「だから最初に遊ぶシステムは、まあ相談もしますけど、最終的にはキャンペーンマスターが決めてます。で、その中で起こった悲劇に対して介入して、ふざけんなこの野郎ってシナリオデザイナーの横っ面を引っぱたくのは、プレイヤーが提案すんですよ。そのときに使うシステムは、プレイヤーが得意なものを考えればいい。別のシステムで遊びたければ、そっちに乗り換えても構わない」
ケイ
「シナリオ思いついたGMがプレー呼びかけるってのも、ひとつの構図か」
玄兎
「わりとよく有るでしょう、そういうこと」
ケイ
「そりゃあ、な。でもそれで矛盾しねえの?」
玄兎
「矛盾って?」
ケイ
「データの。たとえば魔法が強い世界とか無い世界とか。ソード・ワールドやってるときに、シャドウラン使いたいとか。いきなりKULT持ち出されたり」
玄兎
「ああ、あるある。まあでも、そこはサイバーウェア使用禁止にするとか、マジックサイボーグとか厨設定のキャラだったんだよ! とゴリ押しするとか(笑)、カスタマイズして運用します。システムコアとテクスチャデータの意味分解が出来れば、その辺のエディットはわりと簡単だし」
ケイ
「それはアリなのか?」
玄兎
「どうなんでしょう? 僕はアリだと思いますが、たぶんこのログ出したら『ねーよ』って言われるような気も。データ使いで勝負するパワーゲーマーにも不向きだし」
ケイ
「えらいヘビーな遊び方だよなあ」
玄兎
「でしょうね。ひとつのシステムがあればいいとか、ローカルルールなんかバランス崩すだけだって人とは、まるで相容れない話だし。自分が属さない環境のゲーマーに、そこまでやれなんて言えるわけも無く。ただの提案だったり、いや、悲鳴かな? そんだけです」
ケイ
「謙虚なのか傲慢なのか」
玄兎
「後者でしょ。基本的に僕はエゴの塊だ」
ケイ
「自覚してやがる。相変わらず始末に負えん」
玄兎
「昔、RPGマガジンに、エッグってリプレイシリーズがあったの覚えてます?」
ケイ
「ああ、色んなシステムのキャラが集まったやつ」
玄兎
「そうそう。ああいうゲームも成立しちゃうわけでしょう、TRPGって。ひとつのゲーム世界を表現するシステムが、マルチバースであっても別にいいじゃないですか、と思うんですね」

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