今回は「シリアスゲームって何じゃらほい?」という話です。
なんかもう TRPG から話が離れちゃってますが、考えてみるとこのブログも元は「ゲームって何じゃい?」という話を始めてから独立するコトになったワケで、あるいは温故知新なのかもしれません。
まあでもちゃんと TRPG に戻ります。
コイツは「【娯楽の核子】で読み解くゲーム」シリーズの承前なんですが、同シリーズでシリアスゲーム、シューティングゲーム、アクションゲームについて読み解いてから MWG と TRPG にアプローチする予定ですので、興味のある方は辛抱強くお待ち下さい。興味ない方は、言われるまでも無いでしょうけど華麗にスルーしてください(笑)
ああ、また冒頭が長いですね。スミマセン。
ではとっとと始めることにします。
シリアスゲーム
脳トレ、脳のトレーニングというシリアスゲームが携帯ゲーム機を通じてちょっとしたブームになりました。ニンテンドーDS では特にその傾向が顕著だった気がしますが、実数を見てないのでまあ、印象論ってコトで。
で、まあとにかく今や「脳トレ」とか「脳ゲー」いうカテゴリが出来たような感もありますが、ちゃんと「シリアスゲーム」というカテゴリが、けっこう前からありました。日本ではあまり知られていなかったそうなんですが。
シリアスゲームとは
シリアスゲームについて簡単に説明すると、えー……例えば Wikipedia にはこうあります。
シリアスゲーム(Serious Game)とは、エンターテインメント性を第1目的とせず、学習要素や体験、関心度醸成、喚起などを主目的とするコンピュータゲームのジャンルである。
広義のシリアスゲームとしては、この認識でいいと思います。
まあ Wikipedia だけでは信用ならんという方もいますので、シリアスゲームの開発者と実践者のコミュニティ構築を目的とした組織、Serious Games Japan での説明も。
シリアスゲーム(公共政策、ヘルスケア、教育、経営等の多様な社会問題に対応するゲームまたはゲーム技術とその活用)
これはややお堅いイメージですが。
これを噛み砕いたような説明が、シリアスゲームを主力商品として取り扱う株式会社SGラボの方にあったので紹介しておきます。
シリアスゲームは、知力向上を目的とした新しい学びの形です。
「ゲームのためのゲーム」から、「社会生活を豊かにするためのゲーム」へ
コンピュータゲームが持つ表現メディアとしての機能を活かし、教育・コミュニケーションツールとして社会的目的の達成に役立てようというのがシリアスゲームの概念です。これまでのゲームはGame for Play、つまり、開発の目的がエンタテインメントやプレイが主体のものでした。シリアスゲームは、学習や医療、福祉など、社会的な用途向けに開発され、知力向上を通じて、私たちの社会生活をより豊かにしていくことに目的があります。
株式会社SGラボ|商品サービス|シリアスゲーム
こんな感じですね。*1[シリアスゲームの説明] = 個人的にはシリアスゲームが「コンピュータゲームの分野」に限定されているのが残念なところ。コンピュータゲーム(デジタルゲーム)とアナログゲームの違いはツールの差だけなのだから、工夫次第でアナログゲームでも同じ機能を期待することはできると思う。モノによっては大きな仕掛けが必要になるだろうが。
まあ、とにかくシリアスゲームというのは「社会生活における能力の向上」を目的とし、それを補佐するために〈ゲーム〉とその「楽しさ」を積極的に取り入れていこう、という一種のムーブメントだと考えればいいかと思います。
References
↩1 | [シリアスゲームの説明] = 個人的にはシリアスゲームが「コンピュータゲームの分野」に限定されているのが残念なところ。コンピュータゲーム(デジタルゲーム)とアナログゲームの違いはツールの差だけなのだから、工夫次第でアナログゲームでも同じ機能を期待することはできると思う。モノによっては大きな仕掛けが必要になるだろうが。 |
---|