こちらで『化石的ゲームマスター読本1』の通販始めて最初の週末。
おかげさまで地道に在庫が減っていっております。
ありがとうございます。
そんな次第でここらでひとつ、本書の使い道について書いていってみようかなと。
要は宣伝です(笑)
ページの内容
たとえばこんな使い道
『化石的ゲームマスター読本1』には色んな使い道がある……ように書いたつもりなんですが。
一番大きな用途はもちろん「新人GMさんの指さし確認」です。
忘れがちな準備。見落としがちなコト。その辺を総ざらいするため、テーブルトークRPGを遊ぶ上で必要となる様々な要素について、細かく分類整理しました。
お陰で某ベテランGMには――
「ほんとに指さし確認しまくりだった」
――と評されるわけですが(笑)
たとえばどんな事柄について分類整理しているのか? ということで今回はこの辺を。
ゲームシステムの傾向分析
第二章「ゲームシステムの基礎知識」では、既存のゲームシステムの大半が有する要素について分類整理しています。
ちょっと目次を開いてみますと――
- ゲームシステムとは
- ゲームジャンル
- システムタイプ
- プレイヤーキャラクター
- 判定
- ブレイクスルー
- リソース
――こんな感じですね。(PDFはこちら)
これらはゲームシステムと、それが搭載するルールについて確認し、その傾向を分析することを目的としています。
いくつかのゲームシステムを分析していけば、それぞれのゲームシステムの違いから、その傾向を見出していくことができるようになるでしょう。
ゲームシステムの傾向ごとに適した運用を把握することも、ゲームマスターのステップアップの一つです。
- どんなシナリオが遊びやすいのか
- よくあるシチュエーションからはどんな展開がふさわしいのか
それらを判断するためにも、ゲームシステムの傾向を整理しておくことは有用です。
(ゴメンナサイ。ページ数の関係から具体例までは盛り込めなかったので、そこは各自で調べてみてください)
で、まあその結果というか、必然的に発生したのが次の用途になります。
サプリ製作確認ツール
同じゲームシステムで何度も遊んでるうちに、自分でルールやデータを作りたくなることもあるでしょう。
これ、理由は色々考えられるんですが、中には「繰り返し遊んでるうちに自然とゲームシステムに最適化した遊び方をしていて、理想のゲームのイメージから離れてしまっている」なんてケースもあったりします。
それに対する反発として「だったら自分で作ったる!」という流れですね。
そこで「別のゲームシステムを仕入れてこよう」となるのも良いんですが、「同じゲームシステムに手を入れて、違った遊びができるようにしよう」というアプローチもあるわけです。
この「ゲームシステムを改造するための拡張ルール&データ群」は、テーブルトークRPG界隈では一般に「サプリ(サプリメント)」と呼ばれています。*1かつては「モジュール」という呼称も*2コンピューターゲームでは “MOD”, “Addon” に該当
たとえば『クトゥルフ神話TRPG』を
たとえば『クトゥルフ神話TRPG』を遊び慣れた人が、同じシステムで剣と魔法のファンタジーを遊びたいと考えたとして、その時どういった改変を行うのが適しているのか?*3『ルーンクエスト』持ってくればいいじゃんってのはナシで
ホラーからファンタジーへの転換に必要なことは、「ゲームジャンル」の項を読み比べてもらえば、ある程度の見当はつくと思います。(合わせて「プレイヤーキャラクター」の項を参照することになるでしょう)
あるいはキャラクター作成のルールに不満がある。もっと思ったとおりのキャラクターが作りたいと考えたなら「プレイヤーキャラクター」の項が、ルールの制限を超えた活躍を描きたいと思ったら「判定」や「ブレイクスルー」の項が参考になるはずです。(関連して「リソース」の項も)
「これで万全」というわけでもありませんが、見落としがないかの確認する上で、お役に立つのではないかと。