[GMHB] 『化石的GM読本』の読み方.1 「ゲームシステムを考える」

こちらで『化石的ゲームマスター読本1』の通販始めて最初の週末。

おかげさまで地道に在庫が減っていっております。

ありがとうございます。

そんな次第でここらでひとつ、本書の使い道について書いていってみようかなと。

要は宣伝です(笑)

たとえばこんな使い道

『化石的ゲームマスター読本1』には色んな使い道がある……ように書いたつもりなんですが。

一番大きな用途はもちろん「新人GMさんの指さし確認」です。

忘れがちな準備。見落としがちなコト。その辺を総ざらいするため、テーブルトークRPGを遊ぶ上で必要となる様々な要素について、細かく分類整理しました。

お陰で某ベテランGMには――

「ほんとに指さし確認しまくりだった」

――と評されるわけですが(笑)

たとえばどんな事柄について分類整理しているのか? ということで今回はこの辺を。

ゲームシステムの傾向分析

第二章「ゲームシステムの基礎知識」では、既存のゲームシステムの大半が有する要素について分類整理しています。

ちょっと目次を開いてみますと――

  1. ゲームシステムとは
  2. ゲームジャンル
  3. システムタイプ
  4. プレイヤーキャラクター
  5. 判定
  6. ブレイクスルー
  7. リソース

――こんな感じですね。(PDFはこちら

これらはゲームシステムと、それが搭載するルールについて確認し、その傾向を分析することを目的としています。

いくつかのゲームシステムを分析していけば、それぞれのゲームシステムの違いから、その傾向を見出していくことができるようになるでしょう。

ゲームシステムの傾向ごとに適した運用を把握することも、ゲームマスターのステップアップの一つです。

  • どんなシナリオが遊びやすいのか
  • よくあるシチュエーションからはどんな展開がふさわしいのか

それらを判断するためにも、ゲームシステムの傾向を整理しておくことは有用です。

(ゴメンナサイ。ページ数の関係から具体例までは盛り込めなかったので、そこは各自で調べてみてください)

で、まあその結果というか、必然的に発生したのが次の用途になります。

サプリ製作確認ツール

同じゲームシステムで何度も遊んでるうちに、自分でルールやデータを作りたくなることもあるでしょう。

これ、理由は色々考えられるんですが、中には「繰り返し遊んでるうちに自然とゲームシステムに最適化した遊び方をしていて、理想のゲームのイメージから離れてしまっている」なんてケースもあったりします。

それに対する反発として「だったら自分で作ったる!」という流れですね。

そこで「別のゲームシステムを仕入れてこよう」となるのも良いんですが、「同じゲームシステムに手を入れて、違った遊びができるようにしよう」というアプローチもあるわけです。

この「ゲームシステムを改造するための拡張ルール&データ群」は、テーブルトークRPG界隈では一般に「サプリ(サプリメント)」と呼ばれています。*1かつては「モジュール」という呼称も*2コンピューターゲームでは “MOD”, “Addon” に該当

たとえば『クトゥルフ神話TRPG』を

たとえば『クトゥルフ神話TRPG』を遊び慣れた人が、同じシステムで剣と魔法のファンタジーを遊びたいと考えたとして、その時どういった改変を行うのが適しているのか?*3『ルーンクエスト』持ってくればいいじゃんってのはナシで

ホラーからファンタジーへの転換に必要なことは、「ゲームジャンル」の項を読み比べてもらえば、ある程度の見当はつくと思います。(合わせて「プレイヤーキャラクター」の項を参照することになるでしょう)

あるいはキャラクター作成のルールに不満がある。もっと思ったとおりのキャラクターが作りたいと考えたなら「プレイヤーキャラクター」の項が、ルールの制限を超えた活躍を描きたいと思ったら「判定」や「ブレイクスルー」の項が参考になるはずです。(関連して「リソース」の項も)

「これで万全」というわけでもありませんが、見落としがないかの確認する上で、お役に立つのではないかと。

References

References
1 かつては「モジュール」という呼称も
2 コンピューターゲームでは “MOD”, “Addon” に該当
3 『ルーンクエスト』持ってくればいいじゃんってのはナシで