LUPIN the Third -峰不二子という女- 第7話
かなり野心的というか、実験的な回だったんじゃないかと思います。
こういうの好き(笑)
あんまり他作品との比較をやってもなーとは思うものの、どうしても比較しちゃうのですよね。
それでも敢えて、「マッチングテストやったってしょーがないですよ」とは言います。
「それ単品で成立してるかどーか?」が先にあるわけで。
んでもって単品で成立してるかどうかって話になると?
なるんじゃないかな、と思います。
まあでも実験的だなーと感じたのも事実で、だから普通に「テレビアニメ」として観ると「?」なのも分かる感じ。
「テレビまんが」ですよね、これ。
フィルムコミックみたいに画面を紙媒体に並べ直して考えると「ああ!」っていう。
実に紙の漫画っぽいんですよ。
「原作らしく」の方向性のひとつとして、「原作コミックらしく」のアプローチかな? とか。
で、そうすると、それ以外の要素についても「らしい」匂いがするんですよね。
例えばキーワードの並べ方が、いちいち懐かしい。
「終末時計」「独裁政権」「東西冷戦」「第三次世界大戦の引き金」そして「油田」。
僕らの世代だと、ルパンよりもゴルゴあたりの方がたぶん馴染み深いと思うんだけど、そこでもよく目にしたキーワード群。
しかも作戦室らしき空間のモニタに映る世界地図には、ご丁寧なことに核弾頭の保有数を思わせる表示。
そこに「幕末の志士」なんていう、いかにも風刺的なキーワードを入れ込んできて、しかし実際には「目の前を、サムライが、飛んで――」というカートゥーン。
正面からバカ正直に読もうとするとキョトンとするんだけど、そういう「フハッ」と気の抜けた感じがなんとも漫画的(笑)
あと、なにがなんでも乳首を見せようとする意味不明なこだわりは今回も健在(笑)
これはなんかシリーズ通したギャグっぽいけども。
まあ「テレビアニメとしてどうよ?」*1[テレビアニメとしてどうよ?] =
「わざわざアニメでやってどうする」って意見もあると思うんだけど、表現としては色々有ると思うし、有って良いと思うわけね。
たとえば漫画の TVCM で、コマごとに映していくなんてのがあったけど、あれは「一方通行のメディアだから仕方なく」って部分だけでなく、そうやって動かして見せることで、違った見え方になることがある。
あるいは「FLASHアニメ」なんてのもあったりして。
今また「アニメーションはどういう表現が可能なのか?」って模索するのはアリだと思う。って思わなくもないんだけど、これはこれで「アリ」だなァと思いました。
なにしろ観てて面白かったからね。
References
↩1 | [テレビアニメとしてどうよ?] = 「わざわざアニメでやってどうする」って意見もあると思うんだけど、表現としては色々有ると思うし、有って良いと思うわけね。 たとえば漫画の TVCM で、コマごとに映していくなんてのがあったけど、あれは「一方通行のメディアだから仕方なく」って部分だけでなく、そうやって動かして見せることで、違った見え方になることがある。 あるいは「FLASHアニメ」なんてのもあったりして。 今また「アニメーションはどういう表現が可能なのか?」って模索するのはアリだと思う。 |
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