[news] 機械義肢スゲェ!!

 世の中の政治・経済的な停滞感に反して、あるいは単純に自分自身の行き詰まりに対して医療技術というか、機械工学というか、なんだろコレ? まあとにかく何か進んでる分野ってのは有るモンだなァ、と軽く元気になれた話。


 マジですか!? と。
 ものすごく大雑把に斜め読みすると、事故で両腕を失った男性が、人体の神経信号に反応して機能する機械義肢を付けたと。で、それが 2年前の話で、どうやら今現在でも正常に機能してる……ということで合ってると思うんだけど。(間違ってたので一部訂正)

 なにより驚いたのが、ガラスのコップが持てていること。
 通常、人体は触覚情報をフィードバックして出力を調節してるらしいわけです。これについては「痛み」なんかも立派な触覚情報の一種で、それがあるから皮膚に傷をつけずに尖った物体を持つことも可能なわけで。支持する物体の方を壊してもいいなら、微細な力加減は気にしなくていいんだけど(笑)
 まあそれを言うと、たとえば薬指の性質(薬指は中指や小指とのリンクが強く、独立可動域が他の指に比べて狭い)とか、手指ひとつとっても人体ってのは大した構造を持ってるわけですが、その辺のパワーバランスについてもフィードバック情報ナシで処理するのは非常に難しい。
 機械義肢ってそうしたフィードバック情報の入出力系がひとつの課題になってる……とか聞いてたんですが。
 これまで知ってた成功例が指単位(それも最高でも 2本)だったんで、正直ビビった。

 そういや今年の、何の発表会だったか忘れたけど、触覚情報をフィードバックするリモートコントロール技術が紹介されてて、ただまあアレにしても確かまだ若干のタイムラグが有るみたいで、物理距離の課題やらなんやら有ってウンヌンって話をしていて。
 でも物理距離って意味では最短距離を走る機械義肢では、そうしたタイムラグは最小限に抑えられるわけで、この辺の技術があれば機械義肢も進むかもしんないねーとか話してたんですが。
 フィードバック系をどうしてるかは分からないにせよ、ある程度まで実用レベルに達してるものが 2年前にもう出来てたんじゃねーか、という(笑)

 昔から地雷やらガラス片やら落石やらで腕や足を失った人とか、また、それよりは最近になるけど、印刷所で機械に指挟んで潰しちゃった人とか、大小さまざまな身体欠損については目の当たりにしてきたし、だからまあ関心も強い話題で。
 関心が強くても能動的に調べてるワケじゃないのがアレ(笑)なんだけど、まあそんなワケでこの手の話が時々飛び込んでくるわけです。
 そんなわけで、こういう話題を聞くと嬉しかったり。

 技術的にもメンテ他にしても、コストとしては決して安くはないだろうなァとも思うし、低コスト化の対価としての技術転用によって SF のディストピア的な課題が生じないとも限らないし、色々と考えるべきこととか問われることとか有るわけだけど、そういう問題は置いといて単純に「オトコノコの夢」のひとつじゃねーかと(笑)
 もちろん今は機械義肢の他に培養再生なんかの研究もあるし、支持負荷とかも考えると多分そっちの方が良いんだろうけど、まあ標準化というか、マイノリティであることに対する迫害や偏見なんかが軽減されるなら、どっちでも構わん話なので。

 そういや培養再生って肉体を後天的にデザインすることにならんのかな?
 そうすっと短絡的には極限まで身体機能を強化した培養四肢でオリンピック総なめとか。今でさえ水泳の水着がどーのこーのと言ってるけど、もっと根幹的に人間がリデザインできるとしたら、なんかもうスポーツって単なる技術競争になるのかな。
 ああ、もちろん実際的な身体制御の技術の方が大事になるから、そうすると同じデザインの人間同士はより単純な技術競争になるんだろうか。ボクシングの重量別みたいに、肉体のデザインコード別に競技が行われるようになったりして(笑)
 『破壊ランナー』思い出すなァ。
 腹筋善之助師匠、カムバーック!!(笑)

 よりマクロに見れば、医療技術と暴力技術の比例関係とか、長寿化による投機の近視眼化とか、別次元ではまた課題のある話でもあるんだろうけどにゃー。
 日本での課題は、むしろ今やってる「事業仕分け」とか、その辺かもしんない。
 研究費用とか。
 まあ、とっくにドロップアウトした人間なんで、そっちの話題はスルースルー(笑)

 ……ということで、なんも考えんとダラダラ書いたら妄想炸裂して収拾がつかなくなったのでこの辺でオチマイ。眠いし。