RPG(= TRPG)って二種類に分かれるじゃないですか。 ゲームボードとか、シナリオのテンプレートとか、色々あるわけですが、基本的には「スポーツ」と「映画」だと思うんですよ。
筋書きの無いドラマ、筋書きのあるドラマ
ほら、スポーツって「筋書きの無いドラマ」って言うじゃないですか。 それって“どこでドラマが発生するか分からない”ってことでしょう。 逆説的に、“ドラマは突発的に生まれる”のがスポーツ。
で、対する映画ってのは、完全に「筋書きのあるドラマ」です。 脚本があって演者がいて演出があって……これは説明の必要もなさそうですが。 以上より“ドラマは計画的に生まれる”のが映画。
昔はスポーツ型のゲームシステムが開拓されていた*1[スポーツ型が多かった] = これはボードゲームの性質に近いスタイル。その要因のひとつに“フェアプレー思想”がある。 んですが、商業的に旨味の少ないスポーツ型から、それなりの収益が期待できる映画型へと市場の関心が移り、結果として未開拓だった映画型の畑に、ようやっと入植してきたってのが現状でしょう。 そう考えると、現状はようやく“RPG が出来ること”全体に光を当てられるようになったってことで、まだ RPG の〈メカニズム〉開発については成熟期にすら達してないんじゃない? という気がします。
References
↩1 | [スポーツ型が多かった] = これはボードゲームの性質に近いスタイル。その要因のひとつに“フェアプレー思想”がある。 |
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