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@あきらさん
コメントありがとうございます。
お、なるほど。面白い話が出てきました。
(1)ベテランは、使い回しをするときの思考における対応が早い。
そうなんですよね。
ベテランは大量の引き出しから「これ」というものを探し出すのが早い。
ラベリングに秘訣があるのか、単純にシナプス結合が強固なのか。
実はプレイヤーとしての僕はこれがかなり苦手なのです。経験不足だと思うんですが。(ゲームマスターとしては、舞台設定を充実させてリアリティ志向のマスタリングをする、って技術に関しては自信があるんだけど)
複数の視点は、TRPGだけでは一定以上は、身につけるのは難しく(一人称、三人称、異性、職業の別、戦術モノ、戦略モノといった別としての)他の多種多様な作品を摂取した量によるでしょう。沢山知っていれば、それだけTRPGも楽しくなるわけです。知識・教養を「楽しみ」にできるという贅沢!
一般的に「トリビア」と言われる無駄知識が、RPGだと実用知識になるんですよね。
ソード&ソーサリーなどで顕著ですが、たとえば「石鹸の作り方」とか「野外での調理法」なんてことを知ってると、アクションにも深みが出たりするもんです。具体的な行動宣言にちゃんとボーナスをくれるゲームマスターであれば、アクションの成功率もあがりますし。
「水場の探し方」とか「野宿で風邪を引かない方法」、「方角を知る方法」なんてのは、現実にトレッキングでも役に立ったりするんで、まるっきり無駄ってわけでもないんだけど、普段はやっぱり使わないわけで。でも、そういうトリビアが役に立つってのは、ちょっとした喜びになると思います。
かなりパーソナルな感想ではありますが。
(2)パターンでもTRPGは楽しく遊べることも多い。
そうそう。
RPGの面白さは、行動宣言と判定だけじゃないですからね。
【パターン】を知っていると、シナリオの進行速度を調節できるようになります。
限られた時間というリソースを有効活用するために、こいつは実用的な武器になる。
シナリオ攻略にとっては無駄な行動であっても、それがゲームを楽しむスパイスとして機能することは大いにあるし、それがより濃密な時間を過ごすことにもつながるわけで。
【パターン】を知ることは、シナリオのコントローラを手に入れることにつながると思います。
(3)パターン&オヤクソクを知らないと、なにがアイディアかわからない。
ちょっと言葉遊びをすると、「大きな課題を小さな複数の課題にする」って手段自体が【アイディア】であり、多用されたメタな【パターン】だったりするんですが(笑)、まあ、それはともかく。
んー。なんかズレを感じる。なんでだ……?
ああ、僕は【アイディア】は「分かる」必要はない、と思ってるからか。
【アイディア】を生み出し、成功した達成感というのは当人のもので、それは別に「分かる」必要はないと思うんですね。たとえ実際にはそれが何かの【パターン】として定着しているものであったとしても、その人がその【パターン】について知らなければ、それは立派な【アイディア】と賞していいと思うんです。そこにあるプリミティブな感動に、水をさす必要は無いと思うので。
前エントリ「RPGって難しい(3)」の補記
ああ、いや、あきらさんには伝わってるかもですが、誤解してる人もいるかもしれないんで、この場でちょっと補記させてもらいます。
ベテランが繰り出す【パターン】の多くは、新人さんにとっては【アイディア】に見える。そういうことは、実際にあるわけで。
それについて前エントリで「それは使いまわしているもので、新しくその場で考えてるわけじゃないんだ」と書きましたが、それは「ベテランとルーキーの間には巨大な壁がある」という思い込みを粉砕するためのもので、「他人の【アイディア】を覚えておいて、自分でも真似して使えばいいんです。そうして広まったものをベテランは【パターン】と呼んでます」って言いたかったわけで。
より下世話な言葉で書けば、「ベテラン連中はズルしてんだ」ってとこでしょうか(笑)