先週やったセッション分を編集してアップ。
相当に綺麗なログだったので、筋をまとめるだけで終了。
Final.経ち返る夢幻の都[1]
以下はうちのローカルルールに関する話です。
興味のある方だけどうぞ……
少々ですがローカルルールを追記。
今回は武具カスタマイズのオプションで、「カスタマイズ武具を作る際に必要なパラメータ」についてです。
武具カスタマイズについては完全に内輪用で、他所で使おうとすると GURPS のゲームバランス根底から覆しちゃうような代物なので、利用に関してはあまりお勧めできないんですが……カスタム化って燃えない?(笑)
で、まあ実際にそういう武具を作れるのが、どんな人間なのかというのを断片的に表現するため、必要技能レベルと必要成功度について設定しました。
必要技能レベルは、まあ少なくとも武具屋一筋 10 年やってないと作れないぞという数字。
これはあくまで僕なりのガイドラインなんですが、年 2cp の時間経験点も、生活人はそのうち 0.5~1cp を、生きるための前提(たとえば《生存》技能など)に回して、職業技能に使えるのは残りの 1~1.5cp くらいだろうと考えてます。
これは一般人の話で、プレイヤーキャラクターに関しては 2cp フルに使っていいと思います。成長したって実感は大事です。
さて、そういう計算をすると 2 年で 1 レベルが関の山ってことになります。武具屋ってことは ST, DX, IQ, HT のどれも下げられない過酷な職業なので、《武具屋》の基準能力値である IQ も良くて 12 くらいだろうと仮定。
そこでたとえば「良品」を作ろうとすると、最低 18 レベル必要と設定されているので、そこまでの必要 cp を計算すると 14cp になります。徒弟から頑張っても、9~14年くらいはかかる。
ところが必要成功度は 12 ですから、50%の確率で作るにしても 22 レベル必要。あと 8cp (合計 22cp)必要です。
ここまでに 15~22 年。
高確率で良品を作ろうとすると、最低でも 24 レベル、できれば 26 レベル欲しいところ。必要 cp はそれぞれ 26 / 30 です。毎年 1.5cp を費やしても 18 / 20 年。2cp フルにつぎ込んでも 14 / 15 年の計算。まあ、それくらい一筋にやってれば、良品と呼ばれるレベルの武器も作れるでしょう。
実際には L18 になった頃にはジェスタ神殿から名誉神官位でも与えられ、奉仕義務として弟子を与えられたりするわけで、《指導》《管理》《会計》などの技能にも割り振らなければならなくなり、ほとんどの鍛冶屋は偶発的に良品が作れる程度の腕前が限界です。
弟子も取らず、あるいは放任主義でひたすら仕事に没頭する、昔気質な親方だけが、どうにか良品を量産できるレベルに到達します。
そして良品を量産できるようになった親方が、残る人生のうち数年に一振りの割合で作り出すのが「名品」です。確率論上、名品が生まれるのは L24 の親方が百振り作ったうちの、たった一本ということになります。最低レベル 24、必要成功度 20 という馬鹿馬鹿しい数値設定は、そういう判断で決められました。
こう考えると、カスタマイズルールの高額設定に悲鳴を上げる戦士キャラクターも、少しは納得してくれるんじゃないかなぁということで(笑)
ちなみに過剰鋭利化だけが要求レベルが低いのは、単純に「やりすぎた鋭利化」というだけのものだからです。
正しい研ぎ方を知った人間が、極限まで研いでみた、というのが鋭利化「過剰」の状態です。他のスキルに比べて要求レーティングが低いのも道理ということで。(それでも L18 にしたのは、過剰鋭利化加工をする PC が大量発生しないための抑止力に過ぎません)