都会の夜を、自在に歩く娘がいた。
夜目には黒にしか見えない、深紫のショートヘア。
母譲りのブルーの瞳で、夜を睨みつけていた。
夜は女の時間だと、彼女はいつも鼻で笑った。
この町から姿を消して、一年。
帰って来た彼女は、力なく横たわる。
薄っぺらな体は、もう抱いてやれない。
お題提供ページ:小説書きさんに50のお題
「正しさ」なんて知らん
都会の夜を、自在に歩く娘がいた。
夜目には黒にしか見えない、深紫のショートヘア。
母譲りのブルーの瞳で、夜を睨みつけていた。
夜は女の時間だと、彼女はいつも鼻で笑った。
この町から姿を消して、一年。
帰って来た彼女は、力なく横たわる。
薄っぺらな体は、もう抱いてやれない。
お題提供ページ:小説書きさんに50のお題
あまりのことに気が動顛して、収まりがついたのがついさっきだった。
(履歴を見ると何度か電話をしたようだが、正直、覚えていない)
今回の掌篇は、あまりに私小説すぎるかもしれない。
一応、物語の中に組み込めるように考えはしたが、あまり自信は無い。
それでも消したくはなかったので、番外編とはせずにおいた。