[番外篇] 30 : キリンの滑り台のある公園

 私のお気に入りのくつよりも下から、その人は楽しそうに見上げていた。
 その人のところに行きたくて、その人のいない方へとふみ出した。
 つるり。
 びっくりして目をとじてしまった。
 次に目をあけてみれば、もうその人は私を見下ろしている。
 私はその人と同じところに行きたくて、何度もくり返したけど、どうしても同じところには行けなかった。
 黄色い背中を、つるり、つるり。

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 すみません。ルール破ってます今回。
 ということで番外篇の扱いということで。
(掌篇とは同じフィールドだけど無関係)