ホリエモンも大概好かんタイプの人間で、奴とマスコミ(テレビ局)がくっついたら衆愚化促進剤にニトロブースターを搭載するようなもんだと思ってたので、買収失敗は胸を撫で下ろしまくりだったんですが。
それはともかく。
姉歯元一級建築士やら、ヒューザーの小嶋社長やらの話はどこへいったのか。
耐震工事偽装問題(で良いんだっけ?)に関しては情報を出し尽くしちゃったせいなのか、それともテレビ局へ食指を伸ばした堀江容疑者によほど腹が立っているのか、さもなくば領土侵犯しようとするとこうなるのだという見せしめなのか、はたまた政治サイドとのバーター取引が成立したのか知らんけど、見事なまでにそっちのけですな。
もし今、何らかの凶悪事件が起こったとして、ライブドア事件の放送時間をどれくらい割いてソチラに充てるつもりがあるのかが気になるところ。70年代少女漫画のような温い純愛ドラマが持て囃される今こそ、野心的な作品を打ち出す好機だと誰かが言いましたが、こうした事件が大々的に騒ぎ煽られている今こそ、凶悪事件を起こすチャンスだとか、そんなとんでもないことを考える人がいなければいいのですが。
「持ち上げて落とす」という技法は、観衆に対する一種のカタルシスで、古くから辻説法や講談師がよく用いた手段。その点においてマスコミも、古代において迷信をばらまき人心を定めなかった予言者(多くは自称“預言者”でしたが)と大差ないなァ……とか今更なことを言ってみたり。
今のテレビ局とホリエモンの関係って、ある種アメリカとフセインの関係に似てる気もしますね。
その手段が、社会的か軍事的かの差はおいといて。