[掌篇] 41 : 理性と本能の狭間

「そう」
 旅立つ人と、そうでな人。
「そう」
 それらの絆は儚くも不断であった。
「それだけ?」
 濃紺の空、月のない夜。
「それだけ」
 鸚鵡返しの間は、徐々に長くなる。
「止めないの?」
 細い紫煙が、長々と空に伸びてゆく。

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教育考[没]

註:話がまとまってません。
 メモ的に思いついたことを書き散らしているだけなので、悪しからず。

 昨今、あらゆるミスを許さない(一度の失敗を論う)風潮があるようですが。
 ものすごく気に入らん話で、でも社会がそうなんだから仕方が無いとか言われると、露骨に不貞腐れる自分がいます。
 こと教育の場においてまで、ミスが許されんというのはいただけない。
 なにも学校教育に限った話じゃないんですが。

 

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[掌篇] 40 : こぼれたミルク

 テーブルを囲む、三つの椅子。
「ああ、また、もう!」
「ほら、赤ん坊相手に怒らない」
 盛大に倒れたコップ。
 こぼれるミルク。
 一人が後始末。
 一人が新しいミルクを持ってくる。
 そうしてまた、和気藹々とした空気。

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[掌篇] 39 : 指輪物語

――結婚指輪の意味を、ご存知ですか?
――あれはかつて幸せのバロメータだったのです。
――よく幸せ太りと言うでしょう。
――幸せな時期は、外せない。
――その逆もまた真なり。
――今では一概には言えないようですが。
――さて、サイズはどうしましょう?
「一号大きいものを」

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ZAPZAP(無関係)

 タイトルは全く関係ありません。
 まあ ZAPZAP やられそうではありますが。来週。

 そう、来週といえば南ボヘミアに現れます。
 といって別に遊びに行くわけではなく、しかして仕事でもなく。
 私用だけど遊べない。
 正直、ものすごく胃が痛い。

 それはそうと、最近どーも“流れに乗った仕事”を降ろされている。
 アレか。自分はジョソウ(助走/序奏/除草)担当なのか。
 かと思えば他の人が広げすぎた風呂敷を、きちんと畳めと言われたり。
 なんだかなァ。
 まあ、やりたいことやってる代償ではあるけども。

悪循環

 学生時代、社内 SE だった人が言ってたわけですよ。
「社内 SE なんてやるモンじゃない」と。
 当時の僕と言えば情報処理系の専門学校で遊びながら物書きをやっていた変り種だったわけですが、幼少期、それこそ小学校低学年の頃から憧れてたシステムエンジニアというものになってみたかったのですよ。
 で、学校のツテで某銀行のシステムサポートのバイト(社内LANの設置とSunOS系サーバの管理まで)やってたんですが、その社内 SE やってた人が上記のようなことを言っていて。
 脱サラしてン年の今になって、元同期の愚痴を聞かされて思い出しました。

 

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[Manual] GM を操る PL

 ゲームをするとき、大抵は GM が PL を誘導するものです。
 ゲームによっては GM に該当するポジションを Director や StoryTaller などと呼ぶのは、要するにそういうことです。
 が。
 中には GM を誘導してゲームを有利に運ぶプレイヤーがいたりします。
 いくつかあるプレイヤースキルの一つで、他人のキャラクターを誘導して彼らの見せ場を演出するものと、ほぼ同格の優性スキル。試合巧者のスキルです。
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[掌篇] 38 : 鉄格子の嵌まった窓

「完全な密室だった」
 ちがう。
 あそこにも窓があった。
「鉄格子の嵌まった、な」
 そして人間は、わたししかいなかった。
「どうやって殺した!」
 あの時もそう、今みたいに満月が雲に隠れて。
 ぱたり。
 そう、貴方みたいに彼も動かなくなって。
 操り糸が、切れたみたいに。

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ToDo的に一言×3

 考えはまとまってるのに文章にすると意味を持たない。
 ……ということが、結構ある。
 こういうのは他の感覚器に訴えるようにすれば少しは変わるモンだろうけど、そういう手段で表現しようとすると、今度は自分の中でのまとまりを欠く。
 ちゃんとした形では捉えられていない何者かが潜んでいる。
 このままにしておくとフラストレーションが溜りそうなので、断片的に吐き出しておく。

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