[chat] 20090210

2009/02/10

ツダくん(仮)
「ちっす。また来ました」
玄兎
「なんで連ちゃん」
ツダくん(仮)
「休講になったんで」
玄兎
「もしかして自主とかつかない?(笑)」
ツダくん(仮)
「つかないつかない。マジっす」
玄兎
「ならいいや。んで、わざわざこっちまで出てきたってのは、なんか用か?」
ツダくん(仮)
「手ぶらでもなんなんで、んじゃ質問一個」
玄兎
「どうぞ」
ツダくん(仮)
「ゲーム論って勉強しねえと駄目っすかね?」
玄兎
「別に。やんなくてもいいと思うぞ、あんなん(笑)」
ツダくん(仮)
「いいんすか(笑)」
玄兎
「考えなくても楽しく遊べれば、それで構わねえと思うよ?」
ツダくん(仮)
「んじゃゲンさんは、何でやってんすか?」
玄兎
「何でだろうなあ。考えるのが面白いからだろうなあ」
ツダくん(仮)
「それだけっすか」
玄兎
「もちろん使うためでもあるけどな。でもまあ面白いの優先。スポーツと同じ。野球だってさ、実際のプレーとは別に、野球理論とか、スポーツ科学とかあるじゃんか。自分が上手くなりたくてスポーツ科学を勉強する人もいるし、どうしてあんな凄いプレーができるのか、知りたくて研究してる人もいる。どうやって指導すれば選手が育つか知りたい、って人もいるわな」
ツダくん(仮)
「ゲンさんは最後のっすか」
玄兎
「いや俺のはそんな崇高なもんじゃなくて。基本的にはゲームをネタにダベんのが楽しいってのが一番だと思うなあ(笑)」
ツダくん(仮)
「(笑)あーあーあー。それは分かるす」
玄兎
「ゲームってさ、別に日常生活には何の関係もねえっしょ。まあ仕事でネタ考えてるときなんかは役に立ったりするし、つまんない仕事を脳内で勝手にゲームに編集して、モチベーションあげるとかまあそういう使い道はあるんだけど」
ツダくん(仮)
「そんなことしてんすか」
玄兎
「してる。もう毎日ゲーム三昧。そして毎日が勝ち負け(笑)」
ツダくん(仮)
「うわー、卒業したくねえ(笑)」
玄兎
「お前ら大変だよなあ、これから。まだ二年あるったって、二年後なんかもっと酷いかもしらんし」
ツダくん(仮)
「やなこと言わんでください」
玄兎
「先のことなんか分からんからね。二年後なんたら俺なんか生きてるかどうかも分からん(笑)」
ツダくん(仮)
「そうなんすか?」
玄兎
「そりゃそうでしょ。これから外出て車にはねられて死ぬかもしらん」
ツダくん(仮)
「そういうことすか」
玄兎
「そゆこと。でまあ、んなこたどうでもいいとしてよ」
ツダくん(仮)
「(笑)よかないっすけどね」
玄兎
「(笑)まあよかないけど置いとこう」
ツダくん(仮)
「ゲーム論すよ。なんか後輩が興味持ってて」
玄兎
「物好きなやつもいるもんだねえ(笑)」
ツダくん(仮)
「俺もそう思うす(笑)」
玄兎
「どんなのに化けるか楽しみだね。ネットで検索してみるといいよ。動けるようになったら参考サイトをいくつか送るし」
ツダくん(仮)
「たのんます」
玄兎
「しっかし、ツダがゲームにはまるとは思わなかった。スポーツ馬鹿のままいくと思ったのに」
ツダくん(仮)
「体動かすのも楽しいんすけどね。まあどっちも遊びなんで」
玄兎
「プロは目指してないの」
ツダくん(仮)
「今から努力する天才の群れの中に飛び込んでいけるほど命知らずじゃねえんで」
玄兎
「そっか。そりゃ残念」
ツダくん(仮)
「スポーツ科学ってのには興味あるんすけどね。イメトレとか」
玄兎
「イメージひとつで体のきれが良くなったりすんのは面白いっしょ」
ツダくん(仮)
「面白いっすね。あんなん漫画だと思ってたすから」
玄兎
「ビデオとって比べると、ぜんぜん違うんだから面白いよな」
ツダくん(仮)
「練習しないとすぐ忘れてぽしゃるんすけどね(笑)」
玄兎
「そりゃそうだ(笑)」
ツダくん(仮)
「そういう実感ってゲーム論にもあるんすか?」
玄兎
「どうだろうなあ。その辺はわりと危険だと思うんだよなあ」
ツダくん(仮)
「どういうこってす?」
玄兎
「ゲームがアカデミック? そういう次元で話されてる間は、そのままじゃ実際のゲームに落とし込めないのが、けっこうあると思うんよ。原理ってのはあくまで原理にすぎなくてさ」
ツダくん(仮)
「はあ」
玄兎
「いっつも全体と末端の両方を把握してられればいいんだけどさ、だいたいどっちかに偏ってガタガタになるんだよな。ピッチングフォームで考えるとさ、こう、よく右腕の振りを意識しすぎて左が引けない子とか、少年野球にいるじゃん? んで左を引こうとすると、今度は下半身がついていってない(笑)」
ツダくん(仮)
「ああ。いるっすね。つか俺がそうでした」
玄兎
「お前もか(笑)」
ツダくん(仮)
「ゲンさんもすか(笑)」
玄兎
「あんまし肩が良くなかったんだよな。その辺わかってなくて」
ツダくん(仮)
「どこ守備でした?」
玄兎
「6」
ツダくん(仮)
「ショートすか。予想外すね(笑)」
玄兎
「悪かったな(笑)。あとでキャッチャーに移ったよ」
ツダくん(仮)
「あ、そっちは分かるっす。オーラが(笑)」
玄兎
「そりゃ見た目だろ(笑)。ツダはピッチャー専門?」
ツダくん(仮)
「いや最初はライトで、あとでセンターに」
玄兎
「うおお、すげえ。んじゃ昔から肩強かったんか」
ツダくん(仮)
「わりと。でもピッチャーやると肩回せなかったんすよ。だから球威なかったし、ノーコンだったんで」
玄兎
「ダメピーじゃん」
ツダくん(仮)
「んで練習したんすよ。試合見に行ったり、ファン感謝デーも行ったっす」
玄兎
「おお、すげえ。野球小僧」
ツダくん(仮)
「だからまあ、なんか分かるす」
玄兎
「よかった。でなんだっけ。ああ理屈と実際か」
ツダくん(仮)
「けどゲンさん。そゆのって、知らないと上達できねえんじゃねえすか?」
玄兎
「まあ、上達したいと思えば知ってるに越したことはない、とは思うけどな。ある程度までは別に知らなくても遊べるし、野球だって理屈知らなくてもキャッチボールくらいできるべ」
ツダくん(仮)
「そりゃそうっすね。バット振ってボールに当てるのも、繰り返しやってりゃ体が勝手に覚えるし」
玄兎
「だろ? 逆にさ、頭で考えすぎても出来なくなることってあるじゃんか。だからまあなんだ、良し悪しだな」
ツダくん(仮)
「そのわりにゃ、レコードシートとか使ってるじゃないっすか」
玄兎
「ありゃお前、試合をビデオ録画してるようなもんだよ。ただ試合を振り返るだけでもいいし、上手くなるための反省材料にしたっていいし」
ツダくん(仮)
「でもトレーニングなんしょ?」
玄兎
「そりゃまあ期待してないったら嘘になるわな。プレーを思い出して、自分で書くってのはあれ、良かったプレーとか悪かったプレーとか、頭の隅っこに残るようになるから」
ツダくん(仮)
「一人反省会っすよね、あれ」
玄兎
「上手いこと言うなあ」
ツダくん(仮)
「カタノが言ってたんす」
玄兎
「なんだ(笑)。んでまあ一緒にプレーした他人のシートを見せてもらえば、自分のプレーがどう見えたかとか分かるっしょ? そうすっとまあ、良いとこ悪いとこが強調されるから、やっぱし都合がいい」
ツダくん(仮)
「そういうのがゲーム論てやつなんすか?」
玄兎
「たぶん違う(笑)」
ツダくん(仮)
「違うのかよ(笑)」
玄兎
「カテゴリはよくわからんけど、心理療法とか、なんかそっち方面になると思う。ゲーム論てかゲーム理論てか、そういうのをそこに適用しようとすると、たぶんレコードシートの項目欄をどうするか、ってとこに反映されてくるんだと思う。意識的にゲームを分解させるようにする、とか」
ツダくん(仮)
「はあ」
玄兎
「まあ正直なところ、俺も良く分かってない(笑)。俺が考えてるのはゲーム馬鹿の量産方法(笑)」
ツダくん(仮)
「(笑)なんか負け組くさい話になってきたすね。ゲーム馬鹿って(笑)」
玄兎
「負け組言うな(笑)。ただまあ理論の適用ってのも良し悪しでさ。プレーの邪魔になることはあると思うんだよな」
ツダくん(仮)
「そんなもんすか」
玄兎
「野球の場合さ、さっきの左の引きとかそういうのは、一人で練習できるだろ?」
ツダくん(仮)
「そりゃ」
玄兎
「でもゲームって、まあものにもよるけど一人で練習すんのは限界あるやつってあるだろ」
ツダくん(仮)
「テーブルトークなんか一人じゃ絶対無理っすね」
玄兎
「だからさ。みんなで集まってゲームしようぜ、で楽しく遊んでる中で、なんか一人で練習みたいなことやってたら、周りに迷惑かかることってあるわけ」
ツダくん(仮)
「たとえば?」
玄兎
「そうなあ。えーと、たとえば、たとえば。うん、たとえば6-4-3でダブルプレーにするチャンスがあったときに、ショートがどうすれば一番早く送球できるか、とか悩み始めたらどうよ」
ツダくん(仮)
「ジャンピングニー」
玄兎
「(笑)」
ツダくん(仮)
「そんなことになりますかねえ?」
玄兎
「わからん。かなり強引なイメージの話だから。ちゃんと理論が実感として身についてないと、たぶんそういう素っ頓狂なことになるんじゃねえかなあ」
ツダくん(仮)
「教条主義とか、そういうんすか?」
玄兎
「そういうやつ。理論なんてな、まあ大概がなんかしらの道具でしかないわけっしょ。まあたとえば鋏でいいや。で、なんかまあ例えばそこの蜜柑のネット、それ開けて中の蜜柑を取りたいとしようか。それ袋の上んとこ結んであるだけだから、ほどけば開くんだけど、理論に振り回されてる状態だと鋏で切り開けようとするわけ」
ツダくん(仮)
「こういうネットのやつって切りにくいんすよねえ」
玄兎
「切りにくいし、鋏を出すだのなんだのでタイムロスがある。早いとこ蜜柑が食いたい人間としては、んなことどうでもいいからさっさと取ってくれって思うんだけど、教条主義者は鋏で開けるのが正しい、とかまあそんな感じ。しかも鋏で切ったら開けられるけど、閉じられないじゃんか。鋏を使うことを前提にしちゃうと、そういうことまで頭が回らなくなる場合がある」
ツダくん(仮)
「んじゃ、理論に振り回されてない人はどうするんすか?」
玄兎
「そりゃ結んであるのほどいてネット開けるでしょ」
ツダくん(仮)
「あ、そか。そうじゃねえな。えと、あれす。理論を使えるようになると、どうなるんすか?」
玄兎
「そうだなあ。たとえば最初からネットに入った蜜柑を買わない。なんか鋏で切らないと開けられないような、梱包されてる蜜柑を買う」
ツダくん(仮)
「イカサマだ(笑)」
玄兎
「(笑)せめてペテンって言ってよ。まあ冗談はさておいても、鋏はもっと他のものを切るために使えばいい。道具を使うために目的があるんじゃなくて、目的のために使う道具を選べるのが賢者」
ツダくん(仮)
「手段のために目的を選ばないのは駄目すか」
玄兎
「駄目だねえ。戦争のために戦争をする、て時間やべえ。急ぐ」

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