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もう第四回ですってよ奥様。
ということで今回は「本書をどう読むか?」について、一読して最初に感じた運用法について。
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*たとえばこんな読み方も
もちろん”「好きなように読めばよかろう」”って話なんですが、色んな読み方、使い方ができるだろうなって本なのです。
一般的な読み方としては、とりあえず手に取って通読して、それから自分の気になった記事を読み返す……みたいな感じになろうかと思います。あるいはタイトルからそれっぽいものを拾い読みするのでも OK でしょう。それはそれで良いのですが、本書を読んでた時にフと気がついたことがありまして。
これね、”何人かで話し合いながら読む”と凄くイイです。
どう良いのか、というのは実は丹川 幸樹氏の手による記事(本書の「そんな時こそペアシナリオメイキング!」)で触れられてる話題だったりするんですが。
そう感じてから読み返すとですね、どうも企画者である氷川霧霞氏自身の記事群(「シナリオ作成方法論のトピックス」、「ペアシナリオメイキング」)ってのは、その辺を意識して書かれたもの、布石されたものなんじゃないかって気にもなってくるわけです。*1ちなみにこのシリーズの第二回でやったタグ付けも、同じ路線でやらせてもらいました
「そういうことを公開前に明かしてしまうのはどうなの? 馬鹿なの? 死ぬの?」と、棒読みちゃんの声が脳内で再生されちゃったりもするわけですが、これファーストインプレッションなので。*2……そもそも本シリーズ自体が「早く他の人と話したい」というメンタルの表れなんですが。 でもゴメンナサイ。
まあ他のシナリオ作成ガイド的な書籍も、基本的には多人数で読んだほうが効果的なので、それそのものは本書に限ったことではないと思います。ただ「どう読めばいいのか」については、ペアシナリオメイキング関連の記事がとても参考になるかと思いますし、従来の「一人で考えよう」的な、禁欲的なテクストとはだいぶ違った趣を感じました。
そんで読んで掘り下げたりしたら、各自”それをまとめた記事とか書いてみたらいいんじゃないかな!? かな!?”
ライセンスも CC-BY ですからね。その辺かなり自由です。
いや、早くウチのグループで試し読みしてみたい気分なんですが、まだ頒布・公開前の代物です。そういうのはちとマナー違反じゃろうということで、やってないんですよね。本当なら先行試写会的なノリで、バーンと宣伝してくれる人を増やすべきなんだろうけどさ!
なので「早く来い来いコミケット!」というのが正直なトコロ。楽しみっすわー(笑)
**余談:禁欲的なテクストではない
ちょい上に
>”’従来の「一人で考えよう」的な、禁欲的なテクストとはだいぶ違った趣を感じました。”’
と書いたわけですが。たぶんこれ、各自が「俺だったらこーする」という方法論を、これでもかと自儘に書いてるのが良いんだろうなァ……と。
従来の商業誌に掲載されたりするような、あるいはハウツー本、サプリメントとして発売されるようなものに書かれる方法論というのは、どうしてもこう「万人向け」というものを意識するんで、本来あるべき作家の「業」とでも言いますか、ある種の力技じみたものについては語られないことが多いんですね。その結果として、シナリオを自作する人たちが自分のクセや独自の方法論、選択、判断というものに自信が持てなくなってしまう……そんな事も有るんじゃないかと思うわけです。
でもまあ本書はそうじゃない。みんな自由奔放に語ってますんで、自覚があるんだか無いんだか分かりませんが、その手の「俺だったらこーする」が剥き出しになっていて、その辺がまた「俺だったらこーするけどな」と考えさせてくれる刺激になってる感があって。
その辺もまた「話し合いながら読んだら面白そう!」という気にさせてくれるんですよ。それがまた面白いなと思うのです。
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