お昼休め。
アレコレってほどでもないんだけども。
最近ちょっと買ったモノについて。
ページの内容
机上の欠けら
たかみ弌さんによるマンガ同人誌「机上の」シリーズ最新刊。でいいのかな。
アナログゲーム関連(ボードゲームもあれば(T)RPGもある)の同人誌を描かれてるんだけど、これがまた皮膚感覚に訴えかけてくるモンがありまして、実にイイのです。
なにげに『机上の空ごと』では拙著『化石的ゲームマスター読本1』を話題に挙げていただいていてビックリしたりもしたんですが、それはさておき。
タイトルに偽りなくゲームセッションは30分で終わるというお手軽さで、界隈の話題をかっさらっていった傑作同人タイトルですね。
超低価格なのに豪華イラスト満載で「これ制作費に金かかるって言い難くなるー」って懸念したんですが、なんとフリー素材を使っていたダケだったので別にそんなことはなかったんだぜ! という、わりと個人的な驚きもあったり。
あるいは現在の「1ページTRPG」ブーム*1この辺の話は前に「うまいことを言う遊びの流れ」でちょっと触れたとおり。の起点というか、「こういう遊びもアリなんだ」という提案を認知させたということで、個人的にはTRPG文化史(?)に名前を刻んだと思ってたり。
で、この傑作タイトルを題材に、社会人になってゲーム環境から離れてた面々が、一人のコアゲーマーの空気を読まない熱意(笑)によって再びゲームセッションの楽しさを再確認しちゃう……というのが今回のお話。
昔よく遊んでいた友人らがゲームから離れてしまっているという寂しさだったり、昔から空気読まんとゲームねじ込んでいくスタイルの主人公の振る舞いに何故かこう誰にともなくゴメンナサイしなくちゃねって気分になったり(身に覚えがありまくりなのだから仕方がない)……なんていうビターテイストのエピソードもあれば、プレイヤー間のバラバラの思惑がひとつにつながっていく快感*2それこそが(T)RPGのゲームを「セッション」と呼ぶ所以だろう。や、セッション後に回収したキャラシーを見て思わずにやけちゃうような、ゲーマー冥利に尽きる描写もあったり。等身大のゲームプレイヤーたちの話がとても良いのです。
巻末に『30分勇者』用の便利シート(キャラクターシート+セッションログシート)が付いてるのも何気にポイント高いです。
個人的には更にあとがき読んで色々と考えさせられたりもして、一冊で何度も楽しめちゃうシリーズなのです。オススメ。
同氏のイベント頒布が終了した過去作については、パブーで公開されてますので、そちらでどうぞ。
TRPGおまじなSOS
んでその『30分勇者』の「サークルないつお」さんから出た新刊がこちらの『TRPGおまじなSOS』。
「1ページTRPG」として過去にツイッターで公開されてきた作品をまとめたものですね。
ついでに「おまじなベーシック」ということで、掲載システム群のベースになっているコアフレームが掲載されています。
「これで貴方も1ページTRPGを作ろう!」ってな具合であります。
いやもっとページ数増やしても構わないですよ勿論(笑)
掲載システム群については公開時に全部DLしてプリントアウトしてますし、何本かは以前に遊んだことがあったりしますが、「おまじなベーシック」としてどうまとめたのかを読みたかったので購入。
思ったよりシッカリしていて驚きました。
わりと投げ出しやすい、世界観についての言及とか。
ゲットして良かったです。
詩片のアルセット
こちらについては後日またエントリ書きたいと思いますが、とりあえず「買いました」ということで。
ツイッターの方で前に途中まで初読レビューしたんですが、そちらがまだ終わってないモンで。
何気に明日遊ぶんですけどね。
なぜなに未来侵略 テーブルトークRPG編
買いました。
冬を超えたゼロ年代以降、やっと商業でこういう本が出たかー、という。
感無量であります。
雑誌連載だけだと、どうしても手の届く範囲が限られているというか、「ちょっと興味があるんだけど」レベルの子に専門誌を勧めるのも難しいモンがありますし、最近遊び始めた子に「バックナンバー全部買え」とか言えませんし。
なので一冊にまとまったことを、何よりも言祝ぎたい。
とにかく量が多いんで、まだ全部は読めてないんですが、いいコトたくさん書いてありますんで、(T)RPGを長く遊んでいきたい方には是非とも手にとっていただきたい一冊であります。
References
↩1 | この辺の話は前に「うまいことを言う遊びの流れ」でちょっと触れたとおり。 |
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↩2 | それこそが(T)RPGのゲームを「セッション」と呼ぶ所以だろう。 |
「机上の欠けら」の驚きの長文レビュー!うれしい[review] 20160312―(T)RPGアレコレ https://t.co/zGT4jacCCW