[CoC] キャンペーンの話をせよとの仰せなので(ぐだぐだEND)

 CoC*1[CoC] = 「Call of Cthulhu」の略号。ここでは『クトゥルフの呼び声』または『クトゥルフ神話TRPG』のこと。が軽いブームになってるので何かネタをよこせと言われるも、自分は別に CoC 詳しくないので……ならばテキトーに昔遊んだキャンペーン・ゲームの話でもしなさいよ……ということに。

 自分なりの「キャンペーン・ゲームの作り方」の方法と具体例として、まあ超ごく一部の人たちの参考までに(笑)

図書館キャンペーン

 CoC で最も印象に残ってるキャンペーン・ゲームというと、「図書館キャンペーン」と呼ばれたモノでした。
 その始まりは、紀元前4千年代。*2[始まりは紀元前4千年代] = 自分の『Fate/Zero』好きとも大いに関係がある話だったりする。
 そして終わりは 1999年7の月。
 考えてみれば人類史キャンペーンの萌芽みたいなモンですね。*3[人類史キャンペーンの萌芽] = とはいえ紀元前4千年代~紀元前14世紀、また紀元前13世紀~紀元前4世紀のあたりはほぼ「空白の時代」なので、ゲームの舞台となった時代はそれほど多くない……こともないか。

ゲームの中核になるもの

 キャンペーン・パラメータは「記録率」*4[記録率] = 運用については『ブルーフォレスト物語』の「悟り」も大いに援用した。そのため、記録率の高すぎる魔道書を読んだら頭が爆発したり、自らも怪物に覚醒してしまったりする(笑) です……っても何のことか分からんかもですが、このキャンペーンの目的となるパラメータで、こいつを 100 にすることが勝利条件となります。
 ちなみにこのパラメータは PC が獲得できる〈クトゥルフ神話知識〉のレベルキャップとして機能したり、キャラクターが神話的脅威の記録を残す度にダイスロールを行い、その出目に従って増加する可能性があります。このポイントは直接「記録率」に割り振らず、「魔道書の作成」に使うことも可能です。こうして作成された魔道書は、読めば当然 SAN 値が減ります(笑)が、ポイントごとに決められた魔術を習得できたりもします。
 また、世代交代の際には「記録の保持」を目的とした判定を行い、失敗すると記録の一部が失われ「記録率」が一時的に低下します。こうした「失われた記録」はセッション内で回収すれば「記録率」も回復します。もちろん放棄しても構いません。

 要はこのキャンペーン、〈クトゥルフ神話知識〉技能をイチから構築していくゲームです。

前奏:最初の一人
はじまりの物語

 一族の始まりは、ウルク朝メソポタミア。
 (この無駄な壮大さ、ハッタリが大事(笑))

 ……でもこの時代の物語を行ったのは、実はキャンペーン最終回でした。

 超重要な秘密が眠ってたんだけど……
 まあそれはヒミツ(笑)

第一部:砂漠の神
序章:太陽の少年王

 時は紀元前14世紀。
 よって太陽王ルイ14世……ではなく、エジプト王朝は悲劇の少年王・ツタンカーメンの時代。
 ゲーム中はファラオとなる前からなので、最初はツタンカーテン。
 後に玉座が転がり込んできて、ツタンカーメン。
 病弱だった少年は、アモン=ラーより授かったとされる「見たこともない様式の杖」を携え、改革を断行する。
 ファラオと王家に仕える老神官は、少年の妻であるアンケセナーメンから相談を受ける。
 夫はなにか良からぬものに取り憑かれているのではないか?
 老神官は、神官や兵士、次女や人夫などを従え調査を始める……

第一章:栄光の都アレクサンドリア

 時は下って紀元前4世紀。
 マケドニア王フィリッポスに、一人の王子が生まれる。
 名をアレクサンドロス。後に「大王」と称される英雄である。
 王は彼を教育するべく数多の学者を招集し、ミエザにて将来の臣たる学友らとともに英才教育を施した。
 やがて王フィリッポス2世は暗殺の剣に倒れ、マケドニア王位は将来の大王のものとなる。
 マケドニア王としてギリシアを再征服する際、彼にささやいた者があった。
 「テーバイを破壊なされよ。さすればアテナイの臆病者どもは競って王の前に跪くことでしょう」
 それは浅黒い肌の異邦人であったという。
 王は彼の者を一刀のもとに切り捨てたが、結局は彼の言に従った。

 王は遠征する。東へ、東へ。
 ある時は迷信を剣にて喝破した。「運命とは伝説によらざるなり。己が剣にて切り拓くべし」
 そして王はエジプトに入り、大王となる。
 アメン神殿にて像を祀られ、ファラオの証たる「杖」を授かる。
 それは誰もが見たことのない様式で、大王は賢人アリストテーレスに尋ねたが、彼も知らなかった。

 それからというもの、大王の陣幕の近くを、不吉な影がさまよい歩くようになる。
 誰かが言った。コウモリの翼をはやした怪物がいた。
 また誰かが言った。大きなトカゲが槍を持って立って歩いていた。
 やがて限られた者以外、誰も大王の陣幕に近付くものはいなくなった。

 エジプトの記録を収集していた書記官が、ある記述を見つける。
 それは十数の王朝を遡った過去の話。
 狂える神官によって書き綴られた、ある少年王の物語であった。

 大王は更に東征を続ける。
 大ペルシアとの戦いに挑み、圧倒的な兵力差を覆した大王を見て、ある将軍がつぶやいた。
 大王は魔法の使いとなったのだと。
 誰の覚えにもない、しかし誰もが認める古参の臣が、大王に進言した。
 「ペルセポリスを蹂躙すべし」
 翌朝、彼の首は陣の外れに吊るされていた。
 しかして大王はペルシアの都・ペルセポリスを蹂躙し……

第二章:キングメイカー

 大王は死んだ。
 彼は最後に「最強のものが帝国を継承せよ」と遺言する。
 しかしその遺言を、遠い地で聞いた一人の男が首を傾げた。
 大王の傍らで書記官をつとめた異邦人・エウメネスである。
 彼は大王の死後の政略について、大王と綿密な打ち合わせを行なっていた。
 遺言は書簡に認められ、彼に委ねられていたのである。
 だが大王は死に、書簡とは異なる遺言を残した。

 彼は部下とともに、かつての遺言書に従うべくバビロン会議へと赴く。
 だが会議とは数である。暴力を揮えぬが故、戦場より数がものを言う。
 王家のバックボーンを失った彼に、数を従えるだけの力は無かった。
 
 故に彼は、その後の戦争の中に、死中の活を見出そうとする。
 しかしそこは既に、人智を超えた何者かの跳梁する世界であった……

第三章:大図書館

 大王の遺言に従って大マケドニアは千々に乱れた。
 その最中、大王のかつての学友が、偉大なる大王の足跡を残すべく立ち上がる。
 名をプトレマイオスと言う。
 ひと度は血統に屈することになるも、彼は自らを太守と任じてエジプトの地に立ち、支持を得てファラオとなった。
 大王の命によって築かれた大王の名を冠する都にて、大王の遺骸を盛大に葬った。

 太守は大王の偉業を再現するかのごとく、エジプトを拡張してかつての繁栄を取り戻した。
 もちろん外征によってである。
 また優れた内政家として「救済者」の称号を得るに至る。
 彼は首都アレクサンドリアに、かつてのミエザを彷彿とさせる王立研究所ムセイオンを建てると、各地の書物を貪欲に収集し始めた。
 そして大王の隠れることなき偉業を記すべく「大王伝」の執筆にとりかかる。
 まずは自らの知識と経験のすべてを書き記し、しかしそれだけでは足らぬとばかりに、さまざまな者たちから逸話の収集をはじめる。

 そのうち、腑に落ちぬ逸話を語るものが現れるようになった。
 彼の知る大王よりもさらに大きな、まるで神のごとく語られる大王。
 かの地には大王の遠征は、至らなかったはず。
 偽りごとと切り捨てるのは容易いが、あるいは真の大王はまだ生きているのかもしれない。
 大王を畏敬すること余りある男は、その調査のため、諸国に人を遣わすことにした……

……めんどくさくなってきた(笑)

 ……いちいちソレらしく書くのが面倒になってきたので、あとは更なるダイジェストで。

第二部

 第二部は古代ローマにおけるキリスト教の躍進と、その背後にうごめく神話的脅威の跳梁。
 そしてアレキサンドリア図書館の完全破壊まで。
 ここで図書館に勤め続けたある一族が、一部の重要書簡を持ち出していた……

第三部

 8世紀、彼らの末裔によってそれらを編纂して一冊の書物が記された。
 ネクロノミコンの原典とされる、キタブ・アル=アジフ。
 それはアッバース朝の「知恵の館」へと収められ、翻訳官の手によって更なる整理が行われる。
 ……その最中、この翻訳事業に関わった学者たちが次々にさまざまな怪異に遭遇している。
 生き残った学者や落命した者の研究記録などから、これまでの歴史上に起こった怪事件に、あるひとつの関連性が見出されることとなる。
 この魔道書を信じた者たちは、警鐘を鳴らすために世界中へと散っていく……

第四部

 第四部は、プレスター・ジョンの伝説を始まりとする。
 彼への手紙を託された者たちは、東方へ旅立つ。
 そして、とある山脈へと足を踏み入れてしまった。
 命からがらに生還した者たちが語った内容は、とても信用に値するものではなく……

第五部

 第五部は大航海時代。
 ついにこれまで記録の中でしか知られていなかった、海洋の脅威たちと遭遇する。
 冒険者たちは姿の見えない怪物に翻弄されながら、新大陸を目指す。

第六部

 第六部は大英帝国……ようやく公式サプリメントが使えるように(笑)

と言うことで投げっぱなし(笑)

 ……イカン。本気で疲れてきた。
 たしかリアル中二の頃、学生時分に余りある時間を注ぎ込んだモンなんですよね。
 内容もウソ、オオゲサ、マギラワシイのハッタリだらけで土下座せにゃならんような話とか(笑)
 こんなん今やれったって絶対無理だ(苦笑)

 また気が向いたら書きますが、予定は未定です。

References

References
1 [CoC] = 「Call of Cthulhu」の略号。ここでは『クトゥルフの呼び声』または『クトゥルフ神話TRPG』のこと。
2 [始まりは紀元前4千年代] = 自分の『Fate/Zero』好きとも大いに関係がある話だったりする。
3 [人類史キャンペーンの萌芽] = とはいえ紀元前4千年代~紀元前14世紀、また紀元前13世紀~紀元前4世紀のあたりはほぼ「空白の時代」なので、ゲームの舞台となった時代はそれほど多くない……こともないか。
4 [記録率] = 運用については『ブルーフォレスト物語』の「悟り」も大いに援用した。そのため、記録率の高すぎる魔道書を読んだら頭が爆発したり、自らも怪物に覚醒してしまったりする(笑)