[chat] 20090731#13

ワークショップ:2回目
ケイ
「2回目は、どんな? 参加者は1回目と全員同じで?」
クジ
「2人増えてました。演劇やってる方と、同業の先輩と、ですね」
ケイ
「マンガの? その2人はGMの経験はある人でした?」
クジ
「役者さんはプレイヤー専門だったみたいです。先輩の方は、2~3回やったことがあると言ってました」
ケイ
「それで、最初はアンケートのまとめから?」
クジ
「そうですね。アンケートの内容では、オリエンテーションでやった呼びかけの感想が多かったです。それで人も増えたから、もう一度やってみようと提案があって」
ケイ
「やってみましたか」
クジ
「1回やったことがあっただけあって成功率は高かったです。ですからすぐにクリアできた人は、2人に呼びかけるようにしてみたり、工夫して」
ケイ
「なるほど」
クジ
「10分くらい呼びかけをやってからルールの確認と話し合いをして、1回目の終わりで決めたシチュエーションを体験してみることになりました」
ケイ
「具体的には?」
クジ
「ええと、そのまとめはこっちに。コボルトを尾行する、がけを登る、罠を外す、鍵のかかった扉を開ける、川を泳ぐ、傷の手当てをする、模擬戦をする。この7つです」
ケイ
「話し合いが終わってすぐに開始でしたか?」
クジ
「いえ、休憩と、あ、その前にルールブックの読み合わせがありました」
ケイ
「読み合わせっていうのは?」
クジ
「それぞれのシチュエーションで使いそうなルールを、ルールブック読みながらみんなで探して、何ページのどのあたりかを教えあって表を作って。リプレイから引っ張ったりもして」
ケイ
「しっかりしてやんなあ」
クジ
「読み合わせについては、アンケートでもかなり書かれていて、ええと、参加者8人中、5人がこれで不安が解消されたと書いてます。それ以外です私が個人で納得したものが、ボキャブラリーを増やさないと索引が引けない、て意見がありました」
ケイ
「ボキャブラリー?」
クジ
「登攀って言葉が思いつかなかったそうです」
ケイ
「あるある」
クジ
「ですよねー」
ケイ
「読み合わせで不安が解消した理由は、ありました?」
クジ
「終わったあとの意見交換でも話題になってた話なんですが、プレイヤーから突っ込まれることへの不安があったと思う。そう自己診断をしてる人がいました」
ケイ
「なるほど」
クジ
「もっと後の回のアンケートで、合同でシナリオ作りをしたときにも不安が解消されたって意見が多かったです。そこから考えると、ゲームマスター初心者の不安っていうのは、プレイヤーに指摘されることへの不安となるんじゃないかと」
ケイ
「それを解消するためには、責任を分担することが望ましい。ワークショップを始めたきっかけともつながる、てか」
玄兎
「や、おつかれです」
クジ
「おつかれさまです」
ケイ
「なんだ、もう終わったのか」
玄兎
「ビクトリー」
玄兎
「んで、どんな話になってます?」
ケイ
「順番に1回目から話してもらってたよ。今は2回目のところ。彼は真面目だな」
クジ
「いや」
玄兎
「怖かったでしょう。ごめんねえ、一人でやらせちゃって」
クジ
「いやいや」
ケイ
「お前な」
玄兎
「まあいいじゃないですか。ギャラだと思ってください。で、2回目ってとなにやってたっけ?」
クジ
「2回目は、これです」
玄兎
「ああ、しょっぱなのセッションね。これ面白かったんですよ」
ケイ
「どんな風に」
玄兎
「シーンごとにリレーでやったんですけどね。まあGM初体験の人もいたんで、シーン間の場つなぎにヘルプに入って。あと最後の戦闘は、ちょっとトリッキーにやってみたり。ねえ」
クジ
「マスター分身の術のことですか?」
ケイ
「分身の術って」
玄兎
「僕除いて8人でテーブル囲んでたんで、ラストバトルはPCが6人でGM2人のタッグマッチにしたんですよ」
ケイ
「なんだそりゃ。サブマス付き?」
クジ
「メインの人が1ターンごとに変わってくんですよね」
玄兎
「そうそう。まあメインとサブっつっても、違うのは最終決定権だけなんですけどね。トリッキーな行動が無かったんで、意味なかったし」
ケイ
「なんでまたそんなことを」
玄兎
「リソース管理の能力がどれくらいか分からんかったもんで。だいたい1人あたり3体動かせればいいかなと」
クジ
「ラスボス玄兎さんでね」
ケイ
「ラスボスかよ」
玄兎
「いやあ、GMやった人もPC持ってましたからねえ。折角だからガチバトルでもと」
クジ
「ラスボス戦ではじめて乱戦ルールが解禁になったんですよね」
ケイ
「例のやつか」
玄兎
「そうそう。前の2人が出来そうなら乱戦ルール使ってくれて良かったんだけど、戦闘前のレギュ決めで無しってことになったから。とりあえず一戦お試しで戦ってみようやと」
ケイ
「どうなった?」
クジ
「グレムリンに1人やられました」
玄兎
「コボルトを盾に乱戦の外からエネルギーボルト飛ばして、心底嫌がられました」
クジ
「同じキャラにダイス目が偏っちゃったんですよね」
玄兎
「しかもクリットして回っちゃった。あれは悪いことをしたなあ」
クジ
「凹んでましたね」
ケイ
「ガチ戦闘だったんじゃねえの?」
玄兎
「そうだとしても自キャラやられりゃ凹むでしょう。あとはなんだっけ、たしかプラントウェポンの方は、前の戦いでレッドキャップから奪った武器を使って無効化したんだよね?」
クジ
「ありましたね」
ケイ
「プラントウェポンってのは?」
玄兎
「武器を木製に変えちゃうってことでしょうね。よくあるじゃないですか、ファンタジーで。白い魔女に剣を向けると、武器に花が咲いちゃったりする。ああいうプレーをされると嬉しいんですよ」
ケイ
「なに、そんな牧歌的なの? 2.0」
玄兎
「まあそこは表現次第ってやつで。通称ボヨヨンソード」
クジ
「戦闘が始まると、とりあえずボヨヨンですね」
ケイ
「イメージ狂うな」
玄兎
「レベルアップの経験点が下がった分、低レベルがちょっとファニーな印象があるんすよ。それこそフォーチュンクエストばりのファニーさで」
クジ
「コボルトが蛮族なのに可愛いとか、ちょっとその気ですよね」
ケイ
「コボルトが可愛い?」
玄兎
「言ってみれば、ゴブリナみたいな」
ケイ
「あんなんかよ、コボルト。おま、メガテン2で最初に出てくるシリアス系悪魔が」
玄兎
「そこまで可愛いわけじゃないとは思うんですが。まあ妖魔連中の中では奴隷階級だし、人間社会でもたまに小間使いさせられてるみたいですよ」
ケイ
「なんだかなあ。それこそJB3世のとこのあれじゃねえか」
玄兎
「わりとイメージにあったのかもしれませんね。まあモウンとかは出ませんが」
クジ
「ゴブリナって?」
ケイ
「ブルフォレっつーゲームに出てくる、人間の女の子みたいに見えるゴブリン、でいいのかね」
玄兎
「だいたいそんなとこじゃないですかね。相沢先生の描く可愛い系の代表格ってか? いや他にも色々あるけど」
クジ
「はあ」
玄兎
「後で画集貸そうか。ああいう絵もたまにはいいかもしれない。て、だいぶ脱線しちゃったんじゃない?」
ケイ
「させたのお前だろうが」
玄兎
「そりゃどうもすみませんでした。で、2回目ってとこれだよね」
ケイ
「シチュエーション1個ずつリレーしていったんだろ?」
玄兎
「だよね?」
クジ
「そうですね。ヘルプカードが出たら、シーンのつなぎを玄兎さんにやってもらって、あとはアドリブ回しで」
玄兎
「チャイカードも使ったっけ?」
クジ
「使ってましたよ。かなり忘れてますね」
玄兎
「ごめんごめん。あれ、このときから読み合わせ」
クジ
「やりましたよ。そのアンケートのまとめが、こっちで」
玄兎
「ああそうか。そうそうあったあった。で、これの検証は済みました?」
ケイ
「ツッコミが怖いんじゃないかってな」
玄兎
「ツッコミが。やっぱりそこですか」
クジ
「ワークショップの狙いが当たったんじゃないかってさっき、話してたところで」
ケイ
「割り込んできたんだろ」
玄兎
「誰が」
ケイ
「お前が」
玄兎
「そりゃ失礼。もうちょっと待ってた方が面白かったかな」
クジ
「勘弁してくださいよ」
玄兎
「やっぱ緊張してたんだ」
クジ
「そりゃあしますよ」
玄兎
「だそうですよ先輩」
ケイ
「軽く凹むな」
クジ
「ああ、いやいや、あの」
ケイ
「冗談だって。俺も緊張してたし」
クジ
「勘弁してください本当に」
ケイ
「まあ、こいつの暴露話が出来たのは」
玄兎
「おいこら何話した」
ケイ
「色々話した」
クジ
「色々と聞かせてもらいました」
玄兎
「あんたら。ああ、もう謝る気も失せた。いいやそれはクガ君へのギャラってことで」
クジ
「だったらもっとたくさん聞いておけば」
玄兎
「これからミーティングだってのに、いい度胸だなあ君も」

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