7月上旬、ゲームマスター(つまり僕)が入院というダメな状況にもめげず、新興プレイグループ 6 つのうち 4 つが仲間内からゲームマスターを立てて遊んでいたそうです。
うち 2 つは経験者がやってたようなんですが、残り 2 つは全員初心者だったんで、もちろんゲームマスターも初心者さんだったわけで。こりゃ快挙だぜ、と。
「ヤター! ヤタヨー!」と一人で喜んでました。
アホの子と言われました(泣)
……まあそんなアホの子の自慢話はさておいて、「入門してまだ二ヵ月とかだけどゲームマスターやったるぜ!」という勇者のために、ゲームマスター初心者がどーやってシナリオ作る訓練したらいいんだろう? とか考えて今回のタイトルになったわけです。
でも正直なところ、準備してるエントリよりも出来のいいものはたくさんあります。
素直に Google あたりで検索した方が早いよ?(笑)
ページの内容
昔話じゃないんだぜ
『Dangeons&DragonsTM』というのは良く出来ていたもので。
「初心者ゲームマスターは、まずダンジョンシナリオから始めると良い」というのは、なにも権威主義的な話だけじゃあないのです。
より直接的に参考になるもの
近々でも『ソード・ワールド2.0』のシナリオ集で、「ダンジョンシナリオの作り方」が一章を割いて解説されています。
こいつはかなりオススメ。*1[ダンジョンシナリオの作り方] = 内容的にもかなり充実している。ただ個人的には、“マナ先輩”とか妙な設定はウザいんだけど。読みづらくなるし。
それからネット上でも、たとえば “氷川TRPG研究室 – ダンジョンシナリオ作成 入門講座” などがとても参考になります。(ってか、これで入門講座なのか(笑))
ダンジョンの基本構造
ダンジョンの基本構造ってのは、俗にストーリーの基本とされる「起・承・転・結」の構造そのものなのです。
ちょっと比較してみると、こんな具合。(超大雑把)
ストーリーの起承転結を理解している人は、こんな感じに部屋ごとに起承転結を割り振っていくと、それぞれの部屋でどんなイベントを起こすか、どんな演出をするかを決めるときの指針になるかと思います。
なお、人によっては「拠点/話の“まくら”」を「(起)オープニング」と考える人もいます。(たぶん現在、主流のゲームマスターは大半がそう言うでしょう)
これはマスタリングの方法による違いなんですが、今回はダンジョンに焦点を当てた“ダンジョンが主役”となるシナリオの構造なので、こんな形になってます。*2[ダンジョンが主役] = ダンジョンシナリオにも実際には二種類あって、ダンジョンそれ自体が主役となるダンジョンハック型と、ダンジョン攻略によって別の目的を達成するストーリー型とでは演出方法が異なる。このシリーズではより極端に、ダンジョンハック型シナリオをシティアドベンチャー型に書き換える方法を取り扱うので、こういう形になった。
先に結論
この“ダンジョンで行こう”シリーズで書こうと思ってることを、先に書いちゃうと。
ストーリー(物語)性の強い、たとえばシティシナリオなんてのも、基本的にはダンジョンシナリオとほとんど同じように書けます。
それぞれのシーン(場面)がダンジョンの各部屋に相当するわけです。
あるいは「ダンジョン=フローチャート」でも化。
たとえばダンジョンのトラップなんかは、抽象変換すればいくらでも同じモノが使えます。
むしろダンジョンのトラップを抽象変換するクセをつければ、ダンジョンシナリオをシティ(っぽい)シナリオに書き換えることだって可能になります。
まあ、ちゃんと起承転結が考えられているダンジョンでないと苦しいんですが(笑)