[Manual][補記] 教練は初心者の間に

 サークルで遊んでたときに育成カリキュラムを組んでいた話をちょっと書いたので、今度はそれを使う際の一番でっかい注意点について。

「カリキュラムはルーキーの間に済ませよう」

 シンプルかつひどい理由がそこにあります(笑)

カリキュラムはルーキーの間に

 ゲーム習得カリキュラムは、基本的にゲーム中にゲーム外で行います。
 カリキュラムを受ける代わりに、初心者はちょっとしたギャラを手に入れることができます。そのギャラは、ゲーム内の財産であったり、経験値であったり、あくまでゲーム内のリソースに限定されています。(後期にはボーナスチケット(前記事参照)を使っていましたが)
 この、まあ言葉は悪いですが「ゲーム内リソースで釣る」という手法が通用するのは、ほとんどの場合、相手がルーキーであるうちだけです。何故ならプレイヤーとしてのスキルがアップしていく過程で、そうしたものが実はそれほど大した価値のあるものではない、ということに気付いてしまうから(笑)

 プレイヤーとしてのスキルが高い人ほど、PC の強さにはそれほど気を使わなくなる傾向があります。弱くても強くても、その能力の中でプレーすることの面白さを理解しているからです。
 ところがルーキーに、そうした面白さを理解しろというのは困難です。強ければ強いほど、できることは多く、また派手になる。これはルーキーにとって大した魅力です。なにしろ自分がゲーム世界とはいえこれだけ自由に、しかも派手に活躍できるというのは他のゲームではちょっとありません。
 ですから最初は強さを求めるプレーになっても、それは当然だと考えます。
 ベテランゲーマーの多くは単にそれに飽きているだけ(笑)で、たぶんほとんどのゲーマーがその道を通ってきているはずです。

 まあそんなわけで、ベテランが過剰にリスクを負わない方法でルーキーを育てようと思ったら、そうした架空の資源をギャラとして支払うのが、一番手っ取り早い。
 ちなみにベテランがルーキーを育てるとき、過剰にリスクを負うことはベテランの意識に悪影響を与え、ルーキーの教育に歪みが生じる結果になることが非常に多いので、なるべく避けたほうがいいでしょう。

 そもそも、ルーキーに恩を押し売りするようになったゲーマーは、ベテランよりも老害と呼ばれるのが相応しいかと。