選挙期間中ですんで特定政党が云々とは言わんのですが。
単純に与党と野党、というくびきだけで話を書くと。
一回ひっくり返ると面白い。
……というのも情報開示まわりの話で。
与野党逆転が起こった時、大体すぐにボロが出るのですよ。
各省庁の情報管理が甘くなるから。
俗に言う“五十年体制”の間に培われた「情報封鎖のノウハウ」というものが、与野党逆転が起こるとタガが緩むんですね。どんだけ手綱を絞めようとしても、旧体制で甘い汁を吸ってた人間が新体制に好意的になるってのは難しい話で、そうすると彼らがやるのは自己保身。
トップ(大臣・副大臣)の首がすげ代わって、意気揚々と省庁内部を自分色に染め直そうとはっちゃけるでしょう。そんな土足でナワバリ踏み荒らされるようなことを好む人間は少数派です。
しかも、そういうのを好む少数派の人々は、旧体制で劣勢だった面々。彼らが最初にやることは、旧体制で甘い汁吸ってた面々に関する内部告発。悪く言えば密告ですが、そういうのは体制の転換期に必ずといっていいほど発生します。
そんな状態になるんで、まあ大抵は情報ダダ漏れになります。
そうするとその次の選挙で「新体制はダメだから旧体制に戻せ」って、また次の長期政権が誕生するパターンも少なからずあるんですが、その点についてはマスメディアとどんだけ上手くやれるかにかかってるから横に置く。
とにかくそれで、一回掃除しちゃって欲しい。
(情報管理が甘くなるって点について、外交と国防の情報漏洩は困るけど、どういうわけだかその点については今に始まったことじゃないのがなァ……(苦笑))
与野党どちらも「膿を出す」と言うけども、どうしたって自分に都合の悪い部分や自分に飛び火しない部分を人身御供やトカゲの尻尾切りにするのが人間で、代議士ってのは「大衆の代表」という、ある意味で最も人間くさいポジションにいる存在なんでどうしようもない(笑)
まあ何だ、選挙にはそういう考え方もあるぞ、ということ。
批判しかしない野党になにが出来るんだとか、伝家の暴投ブーメラン政党(何)が政権与党になったって同じだとか……そういう意見もあるし、それはそれで一理ある話なんだけども。
最後に、政治家ってのは政治に携わる人間のことで、政治で飯を食ってるのは政治業者っていうのが正しいんじゃないかとか思ってるのですよ。
そういう意味では「政治家」ってのは選挙権を持つ人間全員のことだし、政治報道で飯を食ってるマスコミは、いわゆる政治家こと代議士連中と同じ政治業者だよなァ、とか。