ゴメンナサイ

 全精力を傾けたと言ってもたぶん過言じゃない仕事が終わって 2ヶ月。
 今の仕事、次の仕事、次の次の仕事まで決まって「たゆ~ん」とした(今と次の仕事はフォロアーだし、次の次の仕事はまだチーム編成も終わってない)日々を送っていたら「いやグッズまだ出終わってねーよ」とばかりに DVD が届けられた。
 朝っぱら、朝食とって子供たちは学校へ、居候は職場へ、それぞれ送り出した後、8時17分のこと。
 ちなみにカミさんは体調が悪いので今日はお休み。

 うん。燃え尽きただけのことはある仕事をしたと思う。
 自画自賛である。アホ丸出しとか言うな。


 
 そんなアホもアホなりに筆を進めていたらチャイムが鳴る。
 カミさんが調子悪くて寝てるので、五月蠅くされるのは困る。普段あんまりチャイム鳴る家でもないんだけど、念のためということで今日は居間に店を広げて仕事をしていた。
 そんなタイミングで、チャイムが鳴る。今日は珍しい。

 出れば同作品のキャストさんであった。
 なんというかその、ちょっと顔を合わせづらくなってた相手でもあったのだが、その辺の事情は当人の名誉のために伏せるとして。
 理解できないホンがあるというので相談に乗ることに。

 仕事の話をしているときは気が楽でいい。
 積み木をしていくだけだから。
 逆ジェンガというか、バランスよく素早く、抜いていい骨は容赦なく抜き、限られた資源で少しでも早く、高く、バランスを崩さず積んでいく。
 そのとき見るのは上か下で、横は見ない。それがいい。
 ……ワケわかんないかもしんないけど。

 三時間ほど侃々諤々やりあって、納得した様子で帰宅。
 オツカレサンでした。

 さー残った仕事を片付けよう。
 防音扉は閉めないまま、気合入れて電源も入れたらバチンと切れる。
 ブレーカーが落ちた。
 考えてみりゃ居間はそんなに電気使わないからブレーカーも低いんだった。すっかり忘れて店広げたのがいけなくて、ヤベーと思ってたらカミさんが起きてきた。
 結局、一番うるさかったの俺ですか。
 ゴメンナサイ。