帰宅。青白朱赤青。〆切

 なんかえらい短期間で快復しちゃって拍子抜けしている玄兎ですが。
 熱でうなされている間はトンデモ時空で常識フィルターを剥離した狂気の世界を垣間見て、戻ってきてもなるほど常識や正常と言うのも狂気の一種ってのはこういうことかと体感的に呑み込めるようになってしまった、創作的にはオイシイ経験でしたが人間的にはアブナイヒトの度合いが増してしまったような気がします。
 そんなことはどうでも良くて、まあとにかく「あとはタダの風邪の症状」ということなので、家に帰ることにしました。そろそろ帰らないと、色々ヤバかったりするからなんですが。

 


で。
 帰ってもまあ日中ですから、カミさんしかいませんで。
 はて、件のチビ姫の姿がないぞと思ったら、チビ姫は祖父母(彼女にとっての曾祖父母)が預かってくれてるとのこと。夜になったら迎えに行くわけだけど……アー、またあのモノスゲェ名残惜しそうな顔見るのはイヤだ。まるで自分が悪党に思えて仕方がなくなるから(苦笑)

玄兎「面倒そうだなぁ」
カミさん「しょうがないでしょ。ちゃんと挨拶すんのよ?」
玄兎「まるっきり他人事かい」
カミさん「車は出したげる」
玄兎(孤立無援ですか)

 まあ気が重くなるようなことは考えないことにして、いなかった間の話をアレコレ聞いておくことに。話したそうだったし、僕も聞きたかったし。
 台所でひとしきり、カミさんの小仕事の現場で年末パーティやっからウンヌンの話に片付けど―すんのと青くなり、チビ介が友だちと喧嘩したらしい話を聞いては白くなり、上の娘のクリスマス・オーダーを伝言されて赤くなり、チビ姫が拗ねっぱなしだった話を聞いては溶解し、チビ姫が HDD/DVD レコーダの録画スイッチ切っちゃって今週分なんも録れてないと言われて再度青くなり。
 持ち上げて落とすのは笑いの基本ですか。

玄兎「鬼平が!? ご、ご主人!?!?」
カミさん「誰よ“ご主人”て」
玄兎「しかしどーやってデッキまで。位置高いよ結構?」
カミさん「リモコン」
玄兎「アー……ナルホド」

 その後もタラタラと、延々台所で茶飲み話をすること数時間。
 数時間。数時間、数時間? アー!
 今日あの原稿〆切じゃあ、ということにハタと気付いてダッシュ。
 階段を駆け上ってクラッとしながら書斎にこもること 6 時間。
 ほとんど一発描き。I井ゴメン、あとでコラお願い。
 どーにか〆切ギリギリで仕上げてデータ送信。
 〆切上は問題ないけど人間的に問題だなぁ、コレは(苦笑)

 アレですね。
 一度休むと休みグセがなかなか抜けません。
 いわゆる「五月病」とかいうのもコレなんでしょーが……
 って、ンなこたどうでもいいのだ。
 また明日から現場だー!
 だー!(自棄)