ああ、ついに。
昨日メガドンを見て、なんとなく思い出した実相寺監督の仕事。
不安をかき立てる画面を作らせたら、日本屈指の名監督。
享年 69 歳ということで、決して若くはありませんが、もっと年上でも快活に現場で活動している方のことも考えると、まだまだ何かを見せてくれたのではないかとも思ってしまいます。
芸術的な画面を作りながら、ひどく飄々とした名監督。
安易な様式美に固まらず、多方面にブチ当たりながら進んだ怪人物。
残念です。ご冥福をお祈りします。
象徴的な一人が逝くたびに、心の中の何かが終わっていく感覚。
それにしても、今年はいったいなんなんでしょう。
シンボリックな人間が、次々に去っていく。
脳裏に浮かぶ、『怪獣墓場』のワンシーン。