[政治-国内] 復党話

 まあ、国家の大計というヤツは「変わること」と「変わらないこと」は、同じように大切なことなんですが。
 なんというか……アー、まあ政党政治のダメな部分が露出した形。

 政党政治ってのは、根本的に「少数による多数の支配」でして、民主主義的に数の採決を行ってるように見えても実際は「多数派の中の多数派の意見=相対内の少数」が、実際には多数派の意見のように扱われることが、往々にしてあるわけです。
 その辺を上手いことやるのが、政党政治というシステム。
 たとえば「60%の議席を占める与党」と「40%の議席を占める野党」があったとしても、「与党内の60%が賛成する法案」は、党議拘束によって与党全体の賛成ということになります。これ、単純に数えると60%の60%ですから、全体の36%ってことで。野党が一致で反対すると、それだけで36%対40%となり、単純に数で負けています。
 まあ野党側にも党議拘束されて、賛成の意思があっても反対に投票する人もいるし、そう安直に言えたモンでもないんですが、これが政党政治の一つの面。
 意見を通すには、寄らば大樹の陰。
 ……チャーチル閣下に笑われてしまいそうですが。

「絶対に屈服してはならない。絶対に、絶対に、絶対に、絶対に。」