教えたつもりが難しい

 あんまし家族の話は書くまいと思ってたんですが。
 ……とかいって結構書いてるよーな気もするけど。

 いや、子供の話なんですが。
 なんか大喧嘩したらしく……ああ、別に暴力沙汰とかではないんだけど、だから余計に根が深いと言うか。
 話を聞けば、どこが許せなくてどこが悪いと思ってるか、頭では理解してるようで、でもだからといって感情的にまだ何も行動を起こすことが出来ない、と。
 まあ、話を聞いてる過程で、読み足りてない部分もあったみたいだから、話がひととおり終わってからコメントしてはみた。みたけど、たぶんまだ納得できてないんじゃないかなァ。
 


うーん、悩んでしまう。

 そもそも“謝”の字は難しい。
 「言+射=謝」だけど、言葉を矢のように飛ばせばいいというものじゃない。
 ちゃんと当てないといけない。
 まあ、感謝も謝罪も一方的といえばそうかもしれないけど、でもやっぱり相手が有ってのソレであるわけで、特に謝罪は伝わらないと寂しいし苦しい。
 口頭でどれだけ教えたところで、こればっかりは伝わるものじゃない。
 膨大な経験を積みながら、一人一人が覚えていくしかない。
 その機会を得られたのは僥倖かも知れない。

 ……それでも、あんまし悲しい思いはして欲しくないけど。