真白い雪の上に、真白い女が横たわる。
色とりどりの花たちも色あせる、絶望的な白。
しかし枕元の黒電話と、黒外套の男が、それを否定した。
自分の黒外套を女にかけてやると、男は一言、
「おかえり」
とだけ呟き、女を抱き上げた。
吹き抜ける風が、花たちを散らしてゆく。
お題提供ページ:小説書きさんに50のお題
「正しさ」なんて知らん
真白い雪の上に、真白い女が横たわる。
色とりどりの花たちも色あせる、絶望的な白。
しかし枕元の黒電話と、黒外套の男が、それを否定した。
自分の黒外套を女にかけてやると、男は一言、
「おかえり」
とだけ呟き、女を抱き上げた。
吹き抜ける風が、花たちを散らしてゆく。
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