Nifty-serve が 19 年の歴史に幕を閉じ、先月末に終了したとの事。
パソコン通信、略して「パソ通」そのものの歴史が、その役目を終えてインターネットに完全移行したということになるのか。
思えばパソ通、いろいろありました。
なんつったって自分が今の境遇になるキッカケの一つがパソ通なわけで。
その前に西谷史『デジタル・デビル・ストーリー女神転生』があるわけですが、それだって都内某所の草の根 BBS に参加しなけりゃ意味を持たなかったわけだし、更に言えば某漫画家とパソ通で知り合わなければ物書きになるまでのレールはきっと引けなかっただろうし。
小遣い貯めて買ったパソ通ソフトを起動して、全角入力に切り替える方法がわからず投げ出した初日から始まり、悪戦苦闘してマトモに BBS に接続できるようになるまで 1 週間。ちゃんと挨拶して参加できるようになったのは 1 ヶ月くらいしてから。
ローグライクの jNETHACK をダウンロードできたときは、一日中没頭しました。
MatchMaker で対戦相手がハックデータ使ってきて撲殺されました。
アホなパブリックドメイン・ソフトを作ってシスオペに怒られたことも。
うーん、懐かしい(笑)
PC-VAN 派だった自分は、それほど長い時間をパソ通では過ごしていませんが、それでもやっぱり終わってしまったというのは寂しいものです。
懐かしむばかりでも仕方ないんですが、郷愁にかられるだけの過去を持っているのは、幸せなことだと思いますんで。
とっくに忘れていたはずの「たまに帰りたい場所」が一つ、無くなった感覚です。
寂寞無為。