WBCその後

 正直、アメリカが可哀想だなと思っている今日この頃。
 僕自身はアメリカという「国家」が嫌いです。
 でもスポーツにゃ関係ないのよ、と。

 贔屓目と承知の上で、詰め将棋(シミュレート)してみました。
 日本戦での、米チーム監督の抗議で主審が判断を覆したあの結果。
 選手はラッキーと思ったかといえば、普通そうは思わんでしょう。
 あるいは日頃から勝負馴れしていない一般市民は、あるいはモラルもプライドもそっちのけで「勝てば官軍」と思える人は、ラッキーと思うかもしれません。
 でも超一流のアスリートって、そんなモンじゃない。
 少なくとも、そんなひ弱な精神構造で、国を背負って戦えるモンじゃない。
 実力でねじ伏せるだけの自信が、あってこその超一流。

 それにケチが付いた。
 もしあのとき判定が覆らず、日本が得点していても、アメリカは点を取り返していたかもしれない。
 その勝利の余勢で、そのまま韓国にだって勝っていた可能性は、十分にある。
 もちろん、結果が同じだった可能性も、十分にある。
 それにケチをつけたのが、よりにもよって自国の審判。
 怒るに怒れない。

 結局、モチベーション下がりっぱなしで韓国に負け、メキシコにも負け。
 しかも悪罵を投げられる。
 最悪の結果ですよ。
 これ以上ないくらい、最悪です。
 WBC の品も格も、どこにもない。
 これでもう、どこの国が優勝しようが「鼬なき間の貂誇り」です。
 アスリート以外の要因で「if…」の唱えられる大会なんて、価値は無いです。

 せめて日本、残りの試合は勝って欲しいと思います。
 他国チームが「鼬なき間の貂誇り」になる、みっともない結果にさせないために。
 スポーツを下らん外交戦略(又は単なる誹謗中傷)の道具にされんために。
 疑惑の判定をウンヌンすることが、単なる負け犬の遠吠えにならないために。
(そうすることが、新しい疑惑の判定を予防する効果があると信じて)