Pansee

 今、僕の書斎には、パンジーの鉢があります。
 この書斎唯一の窓の桟に、並んでいるわけです。
 先月から毎週一株ずつ増えていて、現在 6 株。
 毎週水曜~木曜の泊まり仕事から帰ってくると、増えてまして。
 ちょっとしたホラーです。

 みんなに聞いてみても首をふるばっかりで。
 誰かが持ってきて、置いていってるのは間違いないんですが。
 そして僕がいないあいだは誰かが世話してるのも間違いないんですが。
 誰も白状しません。
 誰なんだいったい。

 好きなんですけどね、パンジー。可愛いし。
 それにパンジーはパンセ、即ちフランス語の「物思い/思考」が語源といいます。
 なんでも花がすこし下向きに、頭を垂れてなにかを思慮しているように見えるからだとか。
 そう考えるとなんか知的な花っぽいじゃないですか。
 僕の足りないものを補ってくれ、パンジーや(何)

 なにはともあれ、花のある生活はいいものです。
 なんとなく和みます。
 それに原稿が進まなくてダラーンとしているとき、パンジーの水遣りに誰かしら入ってきて二三、言葉を交わすだけで、ちょっとした気分転換にもなります。
 誰がやってんのか知りませんが、感謝してますよ。これでも。
 でも、もうこれ以上増えても植木鉢置くスペースはないぞ?(笑)