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  • 畳の上で死ぬ怖さ

     畳の上で死ぬというのは僕にとって怖いことです。
     どっかの戦場で、まったく無関係な「ついで」の死の方が、よっぽど怖くない。
     これまで何度か「手術をしなければ危ない」と言われてきて、その度に手術をして乗り越えて来たわけですが、去年からの「手術に失敗したら危ない」という段階になってから恐怖はより増しています。
     自覚症状といえば、頭の頂辺近くがボーっとしたり、たまに心臓のあたりに痛みらしきものが走るくらいで、これまでと何が違うのかよく分からんくらいなんですが。

     やたらと銃弾に縁があった時期もあれば、人間の脳の処理限界を体感した交通事故とかロクでもない経験もあったりします。
     それでも死に対する恐怖は、今ほどではなくて。
     結局、じわじわ近付いてくるソレが一番怖いモンです。
     それも知らんうちに忍び寄ってるならともかく、目に見えて近付いてきてるってのは本当に怖い。
     今んとこ足踏み小休止のようですが、またぞろいつ行進を再開するのやら。
     どんな手段を使おうと、当分は世に憚るつもりですが。
     憎まれっ子だし(笑)

     しばらく入院します。

  • 『四月になれば彼女は 2002』

     もうボロボロ。
     なんでコレを舞台で見なかったのか自分。
     すげぇ人生損した気分。

     ホン見ただけじゃ分からないエネルギーがですね。
     良いです。スゴク。
     アー行くかハーフタームシアター。
     いや待てアー。
     GW は京都だ。
     なんで先週これ見られなかったか。
     見てたら無理矢理時間作って先週行ったんに。

  • [番外篇] X19 : 鳥籠(とりかご)

     それは閉ざされた部屋の中。
     とても大切に育てられていた。
     ある日、手を伸ばすと窓に届いた。
     外の世界につながる窓。
     外が見たいと飛び出した。
     しまった。
     まだ飛び方を習っていない。

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  • 病気という妖怪

     妖怪の座に、病気が座っている。
     今に始まったことじゃないが。

     こんな話がある。
     戦前のことだそうだが、郵便配達員の若者が、村はずれの家まで一通の手紙を届けに行く。
     宛名には覚えがないが、行ってみたら確かにそういう苗字の表札の家がある。
     郵便受けに入れるんでなしに、「配達でーす」とやっていたらしい。
     その家でもそうした。
     すると出てきたのは目も覚めるような美人である。
     その美人に「こんなはずれまでご苦労様。少し休んでいきませんか。お茶くらい出しますよ」と勧められたものだから、若者は「まあ少しくらいなら」と家に上がった。
     少し話した後、その美人が小用で退席する。
     若者はしばらく待っていると、後ろから「アンタ何してる」と怒鳴り声。
     さては間男と間違われたかと思い、振り返ると手ぬぐいで鼻をふさいだ男がいた。
     若者は肥だめに腰まで漬かって、朗らかに独言していた。

     さて昔なら、狐狸妖怪に化かされた怪異譚となるところだ。
     これが今なら神経がどーの、幻覚がこーのとなって、病名がつけられる。
     病名をつけた医者は、その原理を(自分なりに)理解しているだろう。だがそれを聞いた一般の、こと医学に無知な人は、ただ「そういうもの」として認識する。
     そして「病気であるから」と同情なり憐憫なりの言葉を語る。

     病気への「そういうもの」という認識の仕方は、昔の妖怪に対するソレと、なんら違いがない。
     病気は今や、そういうものになりつつある。

  • [掌篇] 18 : レンタルビデオ

     幹線道路に面した一軒のレンタルビデオ屋。
     深夜、男がビデオを返しに来た。
    「少々お待ちください」
     バーコードを読み取り、日付を確認。
     問題なし。
    「ご返却ありがとうございました」
    「いま、いく」
     客は呟くと、店から駆け出た。
     ドン。キギキュィー。ドン。

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  • アレコレ

     キャラメルボックスTVの録画は成功……してるはず。
     まだ内容確認してなくて、内容確認しないままディスクをスタジオに忘れてきた。
     同様に、今週録画したものは何一つノーチェック。
     今週はスタジオでの時間が全く足りず、仕事を家に持ち帰って来た。

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  • マッサージ

     先日の日記のコメントで、マッサージの話が出ましたが。
     マッサージ、やられるの苦手です。
     くすぐったいか、痛いかの二択だから(^^;

     ちゃんとマッサージ師に受ければ、まあ痛いのは痛いんだけど痛気持ちいい。以前に……あれは上野だったかな? どっか良いマッサージ師がいるってんで連れて行かれてやってもらったら、確かにアレは毎日通いたいくらい気持ちよかった。
     なんだけどホントに毎日通ったら、いったいナンボかかるのかと。
     ……計算すると、かなり馬鹿になりません。
     職業病っつーたかて、稼いだ金が右から左じゃ意味がないわけで。

     そのわりに、他人にマッサージするのは全然オーケィ。週に 2 ~ 3 回はカミさんの全身マッサージとかするわけで、頭から首から肩から腕から手から、お腹も背中も腰も脚も足も、一通りやるとこれがまたえらく疲れる。
     そう考えるとマッサージ師ってやつは立派な肉体労働で、「はい舌出して。あーん……あー立派に腫れちゃって。風邪だねー」で金を取ってるどっかの職業(ぉぃ)よりよっぽど大変だろうなァなどと思ってしまうわけですが。
     でもやっぱ高いぞ。

     以前、近所にあったマッサージ屋は、えらく安くてなんでじゃろと思ってたら……立派な違法営業でした。
     そりゃマッサージ師が 20分やって、その後機械で 40分。それで 1000円しないのは異常すぎましたが、案の定オーナーは逮捕されて営業停止に(笑)。不法就労者を使ってたよーです。
     怖いですねー。
     でもまた出来たら行きそうです(笑)

  • [番外編] X18 : レンタルビデオ

     警備員がいた。
     といって防犯カメラを眺めているだけの仕事だ。
     どうせ犯罪なんて起こりゃしない。
     退屈な警備員は、ビデオテープを取り出した。
     近くのビデオ屋で借りて来た、ホラー映画。
     デッキに入れて、映像を映す。
     モニタだらけの小部屋に、つまらない小男が一人。
     ここからどう話を進めるのだろうか?
     ガチャリとドアの開く音がした。
     足音がする。
     映像が小さく縦揺れしている。
     古典的な手法に、思わず苦笑い。
     パンと乾いた音が鳴った。
     小男は、ビデオテープを取り出し

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  • 頭痛、痺れ

     ここんとこ頭痛が治まらず、右手の指先が痺れてます。
     念のために検査してもらったところ、原因は眼精疲労と肩こり。
     あと腰痛。
     どれもこれも職業病なんですが、どーにかせんとなァ……

  • [掌篇] 17 : ゆびきりげんまん

    「忘れたらいやや」
    「忘れへんよ」
    「いやや。わすれたら」
    「ゆびきりしよか。おまじない」
    「なあに?」
    「死んでも忘れんで、一緒におれるんや」
    「うん。しよ」
    「ゆびきりげんまん・・・」
    「・・・のーます!」
    「これでもう大丈夫やよ」
    「うん!」

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