カテゴリー: Note

  • [番外篇] X19 : 鳥籠(とりかご)

     それは閉ざされた部屋の中。
     とても大切に育てられていた。
     ある日、手を伸ばすと窓に届いた。
     外の世界につながる窓。
     外が見たいと飛び出した。
     しまった。
     まだ飛び方を習っていない。

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  • [掌篇] 17 : ゆびきりげんまん

    「忘れたらいやや」
    「忘れへんよ」
    「いやや。わすれたら」
    「ゆびきりしよか。おまじない」
    「なあに?」
    「死んでも忘れんで、一緒におれるんや」
    「うん。しよ」
    「ゆびきりげんまん・・・」
    「・・・のーます!」
    「これでもう大丈夫やよ」
    「うん!」

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  • [短編] 16 : 遺言と嘘

     そのものは、死は全てを終わらせると言った。
     だがそれは嘘だ。
     父が、母が、夫が、妻が、男が、女が。
     有史以来、大人たちが吐き続けた虚言がある。
     無力にして最強の魔法が。
     ボロボロに傷んだ紙に、それはこうあった。
    「これからは、ずっと見守っている」

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  • [掌篇] 10 : 桜の木の下で

     桜の木の下に、一人の女とメッセンジャー。
    「あいつ、手が離せない用事があって」
    「うそ。あの人に来る気なんてない」
     美しい哀切は、うす紅のカーテンの彼方。
    「メッセンジャーは嘘をつかないものさ」
    「一度聞いてみたかったの」
    「なにをだい?」
    「あなたは誰のメッセンジャー?」

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  • [掌篇] 09 : マッチ箱の店

     商品がうずたかく積まれている。
     皆が皆、赤い帽子をかぶってる。
     薄暗くて狭い店。
     あまりに狭すぎて、お客が思わず頭をゴチン。
     目から火花が出た。
     それ見て誰かが笑った。
     いつしか皆で笑ってた。
     明るくて温かい店。
     すぐに無くなってしまったけれど。

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  • [掌篇] 08 : あかずの間

     幼いころ、仲の良かった子がいた。
     あの子と遊ぶのは楽しかった。
     それが全てだった。
     大人になるにつれ、薄れていった記憶。
     誰もがそんな子はいなかったと言う、あの子。
     ぎゅっと目を塞いだ柔らかな岩戸、その向こう。
     ほら、後ろから声がするよ。
     だぁーれだ

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  • いろいろ書いてしまおう

     備忘録的に書いてしまおう。

     録画しておいてもらった「キャラメルボックスTV」を見る。知り合いは軒並みスカパーに入っていないので、東京MXの月イチ放送しか見ることが出来ない。今月末には『ジャングルジャンクション』が放送されるらしく、あれはもうどうにかしてDVDが欲しいのだが、今からスカパーに入ってどーこーしても間に合わないっぽいので断念。とりあえず録画しておいてもらった「我が名は虹」を見た。
     第一印象は「芝居が粗くないか?」だった。とはいっても実際にカメラのファインダー越しで見るのと、客席から生で見るのとはすさまじく印象が違う。それは当然で、役者は声を張り上げなければ劇場すべてに声を飛ばすことは出来ない。客席から見ていれば、それは普通に聞こえる声なんだけど、ファインダー越しにありえないポジションから見ると、やたらとガナっているように見えてしまうのは、だから仕方の無いことだと思う。でもその点を理解の上で見ても、どこか粗い気がする。気のせいならいいんだけど。
     今月は「リクエスト大会第1位作品」ということで、過剰な期待をしていただけかもしれない。心を静めて来月を楽しみにすることにしよう。

     DVDといえば、コンボドライブと512MBメモリが家に届いたらしい。入院前に発注していたブツだが、生憎と家の人間はだれもPCのストレージを開けて換装することができない。退院したら作業しなくては。

     話は変わって、登録はしたもののほとんどmixiを使っていない。ログインするのは数名のミクシィブログを読みに行くときばかりで、その人たちが外にブログを持っていたら、たぶんログインすらしなくなりそうだ。結局のところ、コミュニティにもロクに書き込んでいないのがイカンのだろうが。うーむ。

     メールで笑えるFlashのページを教えてもらった。しかし、正直なところ今は笑いたくない。僕は声を出して笑うのが好きだが、それをやると胸が痛いのだ。物理的に。イバールルルルアキィー!

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  • [掌篇] 07 : もう一度会いたい (暫定版)

    「聞いた? 片桐さんの旦那さん」
    「交通事故でしょ。新婚なのに、災難よねぇ」
    「本当に。あら、噂をすれば」
    「残念だったわねぇ、旦那さん」
    「これから大変でしょうけど」
    「ご心配なく。あの人は帰ってきますわ」
    「え?」
    「じきですの」
     大きくなったお腹を抱え、
     にこり。

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  • [掌篇] 01 : 長い夜の過ごし方

     秋は夜長と言うけれど、冬の夜は本当に長い。
     テレビを見る。ゲームをする。本を読む。
     だけど何をしていても、こぼれる言葉は
    「どうしてるかな、今」
     それを想えば、長い夜も楽しい。

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  • “MiD” 番外編

     番外編ということで、イメージ画像をイロイロと。
     画像というか、写真をちょびっと加工したダケなんですけどね。

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